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監督 / 脚本 石井聰互
原作 夢野久作「少女地獄 殺人リレー」
撮影 笠松則通
編集 鈴木歓
助監督 藤江義正
音楽 小野川浩幸
製作 須崎一夫
企画 伊藤靖浩、神野智
プロデューサー 下田淳行、鎌田健一
配給 ケイエスエス
出演者 (配役)
小嶺麗奈 (友成トミ子)
浅野忠信 (新高竜夫)
京野ことみ (山下智恵子)
黒谷友香 (月川ツヤ子)
真野きりな (アイ子)
松尾れい子 (松浦ミネ子)
嶋田久作 (黒トンビの男)
鄭義信 (恵比寿)
池田武史 (バス運転手)
近藤結宥花 (ツヤ子の姉)
本阿弥周子 (ツヤ子の母)
メモ1📝
日本三大奇書の1つ「ドグラ・マグラ」の作者として広く知られる夢野久作の短編集 「少女地獄」の一篇「殺人リレー」を石井聰互監督が実写化したモノクロ長編映画。奇しくも原作者 夢野久作と石井聰互監督は同じ福岡県出身である。
メモ2📝
戦後間もないある地方都市。世の少女たちの憧れの職業である乗り合いバスの女車掌として働く友成トミ子 (小嶺麗奈)は刺激のない平凡な仕事に嫌気がさしていた。そんなある日、トミ子の親友で同じく女車掌として働く月川ツヤ子 (黒谷友香)が婚約者の運転するバスに同乗していて事故死したという知らせが届く。
ツヤ子の弔門の帰り道、トミ子は女車掌の間で流れるあるバス運転手の噂を耳にする。バス会社を転々とするその男と組んだ車掌は必ず謎の死を遂げているというのだ。それからしばらくしてトミ子の勤める《玄海バス》に都会的な青年が運転手として入社してきた。
新高(浅野忠信)という名を聞いたトミ子は彼がツヤ子の婚約者と同一人物であり一連の女車掌の事故死は彼による連続殺人ではないかと疑いを持つ。
メモ3📝
この映画はこれまで何十回も観てるお気に入りの作品です。敬愛する石井聰互監督(現在は石井岳龍監督)はこの映画スレでは「爆裂都市 BURST CITY」(1982)、「逆噴射家族」(1984)に続いて3本目ですね。前の2作と比べると今作品だいぶカラーが違うのにお気づきでしょうか?「狂い咲きサンダーロード」「爆裂都市」「逆噴射家族」の3作品が《動の時代》として考えると「エンジェルダスト」(1994)「水の中の八月」(1995)「ユメノ銀河」(1997)の3作品が《静の時代》といえるでしょう。2000年に入ると初の歴史劇「五条霊戦記 GOJOE」でまたガラリとスタイルが変わるから石井監督は面白いですけどね🤓
メモ4📝
コンパクトな作品(脚本)ながらサスペンス性は見事ですね。ヒッチコック監督の「疑惑の影」を思い出しました🤓「少女地獄」は戦後男尊女卑の社会の中での女性の持つ複雑な感情(これは男の私には理解出来ないものなんだけど…)及び情念の取込みは見事ですね🤔ヒロインのトミ子演じた小嶺麗奈は前作「水の中の八月」が映画デビュー作で続けての出演。疑惑の男
新高竜夫演じた浅野忠信はこれが石井監督作品初出演。《玄海バス》のムードメーカー(?) 恵比寿演じた鄭義信は本業は劇作家 脚本家で「月はどっちに出ている」「愛を乞うひと」「血と骨」と受賞作品の脚本書いてます。あとビジュアルが妙にマッチしていますね🤓
メモ5📝
トミ子の同僚 アイ子演じた真野きりなは戸川純ちゃんを思わせましたね🤠トミ子に憧れる山下智恵子演じた京野ことみは昔サークルKのCMに出てましたね🤓「帝都物語」「帝都大戦」の加藤役で知られた嶋田久作は原作者の夢野久作にビジュアルと名前が似てるから(?)分身として出演したのかな?🤔あとロケ地(SLもかな?)で使われてるのが大井川鐵道というのも嬉しいですね🤓