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真剣な表情で弓を構えているときにいきなり代用シールを貼りたい。
弓道女子がひな人形に変わっていく過程を妄想すると興奮した。
前列で弓を構える女子たち全員に、一斉に「ひな人形」の代用シールを貼る。
貼られた瞬間に、一点を凝視する鋭い目から力が抜けていき、明らかに焦点が合っていような生気のない目に変化する女子たち。
構えた右腕からも力が抜け、矢は明後日の方向に飛んでいく。次々と矢が放たれ、四方八方へ飛散する。
その後、娘たちはすぐに両腕をだらんとおろし、静寂に包まれていた会場に「ガタン、ガタン・・」と、弓を落とす空しい音が鳴り響く。
そのまま崩れ落ちるように両ひざを床について少しだけ静止。この時間に、徐々に思考が薄れて意識が消えていくのだ。
そのあとは、何かに取りつかれたかのような動きで、正座して、両手は膝の上に置き、背筋を伸ばして、顔は真っ直ぐ正面を向くのだ。こうして身も心も「ひな人形」になりきるのであった。
こんな過程を妄想している。
こいつらが愛用する弓は、五月人形の弓太刀みたいな感じで、人形になったこいつらと一緒に飾ってやるかな。