トータル:310HIT
ちなみに、楽器を作る上でより多くの音程・音階を得るために、この6匹が受けた仕打ちは計り知れない。
悲痛な声を音源とした楽器なので、通常の話し声のような音は不採用だ。
あくまでも磔にされているときの悶え苦しむ声や、痛みを伴った時の悲鳴などを音源として、楽器として成立させる必要があるのだ。
ムチ打ち、腹パンだけでは当然音源が足りないので、色々な方法で苦痛を味わわせることになる。
例えば、電気ショックを喰らわされたときの「うあ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!」という物凄い叫び声だったり、
くすぐりの刑で笑わせて息苦しくなった時の「へはあ゛ー!」みたいな声(笑ってる部分は不採用)だったり・・・。
あるいはマンコに指を突っ込んだ時に出る喘ぎ声とか、腕に電動ドリルを突きつけてやったときの「い、いやあ゛ぁぁー!!」みたいな鬼気迫る悲鳴とか・・・。
より多くの音源を得るためには手段を選ばない。
収音には、スタジオ録音と同等の高価なコンデンサーマイクを使用する。性能の良いポップガード付きの本格的な物だ。
十字架で両腕を広げたまま身動きできず、顔の前には常時マイクが設置されていて、いかにも自分の声だけが録音されている気持ち悪さ。
こいつらが発する声は、最新の収音設備でクリアな音源として記録されていくのだ。
こうして完成した楽器でこいつらの代表曲を演奏して聞かせてやる。
こいつらの神業的なハモりのパートも悲鳴を使って完全再現だ。
明るい楽曲のはずなのに、音源が音源なので、聞かされる本人たちにとってはトラウマものだろう。
自分たちの悲鳴が楽器にされた恐怖を受けて、また新しい声を発してくれたら、その音も都合よく楽器のカスタマイズに使ってやるつもりだ。