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監督 黒澤明
脚本 黒澤明、小國英雄、井手雅人
演出補佐 本多猪四郎
撮影 斎藤孝雄、上田正治
撮影協力 中井朝一
美術 村木与四郎、村木忍
衣装デザイナー ワダ・エミ
音楽 武満徹
エグゼクティブ・プロデューサー 吉川勝己
プロデューサー セルジュ・シルベルマン、原正人
プロダクション・コーディネーター 黒澤久雄
出演 (配役)
仲代達矢 (一文字秀虎)
寺尾聰 (一文字太郎孝虎)
根津甚八 (一文字次郎正虎)
隆大介 (一文字三郎直虎)
原田美枝子 (楓の方)
宮崎美子 (末の方)
野村武司 (鶴丸)
井川比佐志 (鉄修理)
ピーター (狂阿彌)
油井昌由樹 (平山丹後)
加藤和夫 (生駒勘解由)
松井範雄 (小倉主馬助)
伊藤敏八 (長沼主水)
東郷晴子 (楓の老女)
南條玲子 (秀虎の側室)
加藤武 (畠山小彌太)
田崎潤 (綾部正治)
植木等 (藤巻信弘)
加藤精三 (畠山小彌太(加藤武)の吹き替え)
ほか 。
メモ1📝
シェイクスピア三大悲劇の1つである「リア王」と毛利元就の「三子教訓状」(三本の矢が有名)をベースとし架空の武将 一文字秀虎と3人の息子たちの家督相続をめぐる血まみれの権力争いを描いた制作費26億円の日本とフランスの合作映画。
メモ2📝
時は戦国時代。御年70を迎えた一文字秀虎(仲代達矢)は隣国の領主 藤巻(植木等)と綾部 (田崎潤)と猪狩りに興じていた。宴の途中で秀虎は居眠りをしてしまう。同席の長男の太郎 (寺尾聰)と次男の次郎 (根津甚八)は客人の手前その姿を恥じ退席するが、三男の三郎 (隆大介)は秀虎が陽射しに焼かれないように枝を切り地面に立てて日陰を作り退席した。
秀虎は恐ろしい夢を見て目覚めた。若い頃は非道の限りを尽くしてきたのだった。秀虎は皆んなを集め今日限りで自分は隠居し 太郎、次郎、 三郎にそれぞれ自分の城を与え自分は客人として静かに余生を送りたいと言う。太郎と次郎は取り繕った言葉しか述べなかったが三郎は親子の関係すらも危ういこの乱世の時代に平和ボケした父親をなじる。秀虎は怒り三郎と家臣の平山丹後 (油井昌由樹)をその場で追放処分とする。
一文字家から追放された三郎と丹波は身の危険を感じ馬を走らせた。追手が近づいて来る。しかしその追手の正体は三郎の正直さと勇気に惚れた藤巻だった。藤巻は行き場のない三郎にぜひ娘婿になってほしいと追ってきたのだった。三郎は快く了承した。丹波も誘われたが大殿 秀虎の身を案じ自分はこの場所に残る決断をする。
メモ3📝
黒澤明監督最後の時代劇になるんですね🤔構想は「影武者」よりも先なんですけどね。ビートルズのアルバム「アビーロード」と「レットイットビー」みたいな感じですね🤓前にちょこっと書いたけど「ゴジラ」の本多猪四郎監督が演出補佐としてこの作品から参加してますね。「影武者」で俳優陣と黒澤監督との間で溝が出来てしまって(主役の勝新太郎降板からすでにその予感があったかも)黒澤監督と俳優、スタッフの間に入り中和させる役目として配属されたようですね🤔前に紹介した「夢」のメイキングドキュメンタリーでの《ひな祭り》の撮影シーンが正にそれですね🤠
メモ4📝
楓の方演じた原田美枝子はこれが黒澤映画初出演。堂々たる演技素晴らしかったです🤓次郎との長回し(兜を投げて短刀を突き付ける一連のシーン)はマルチカメラで撮っててこれ緊張しただろうなあ~って思いましたね。根津甚八は「影武者」に続いての出演。勝新降板の原因となった「おう、根津、今日リハでカメラ回すからな。」と楽屋で言われた人ですね🥴根津甚八と原田美枝子の組合せって「その後の仁義なき戦い」(工藤栄一監督)だもんね。転生輪廻した2人かもね🤔
メモ5📝
藤巻演じた植木等も黒澤作品初出演。すごく良い役じゃないですか。いかりや長介は鬼だったのに😀丹波演じた油井昌由樹は「影武者」に続いて出演で彼はそれまで俳優未経験者だったのが面白いですね🤓鶴丸演じた野村武司は現在は野村萬斎です。井川比佐志演じた鉄修理(くろがね・しゅうり)は高倉健をイメージして書いたそうです。実際オファーしたけど「居酒屋兆治」の撮影に入っていたので断わったそうだけど後で後悔したそうです。私も観てみたかったなあ~🤓