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監督 篠田正浩
脚色 柳井隆雄
原作 川口松太郎
製作 長島豊次郎
撮影 小杉正雄
美術 浜田辰雄
音楽 池田正義
出演 (配役)
桑野みゆき (春日初子)
月丘夢路 (春日とよ枝)
森雅之 (岬柳)
川津祐介 (房雄)
冨永ユキ (徳子)
柴田葉子 (岸子)
林洋介 (辰雄)
小瀬朗 (一郎)
国景子 (深雪)
田中晋二 (三木雄)
菅原文太 (健二)
瞳麗子(朝子)
平山芙美子 (綾子)
水木涼子 (とみ子)
日向三平 (ボーイ)
池月秋雄 (運転手)
斉藤知子 (房雄の家の女中)
メモ1📝
フランスのゴダール監督に代表されるヌーベルヴァーグ(新しい波)に強い影響を受けのちに松竹ヌーベルヴァーグ3人衆の1人となる、篠田正浩監督の青春映画。過激でラジカルな大島渚、吉田喜重の作品と比べると一見奇抜な中にも《母子モノ》という伝統的な松竹大船スタイルを守っている不思議な作品。
メモ2📝
房雄(川津祐介)と初子(桑野みゆき)は友人たちとオートバイの遠乗りに箱根、熱海へと出かけその帰り道、トラックにはねられてしまう。初子の母親 とよ枝(月丘夢路)は駆けつけた病院で医師の岬柳(森雅之)と20年ぶりに再会した。2人はかつて親の反対を押しきって一緒になったが、とよ枝は実家に連れ戻され岬柳は戦争に駆り出された。その時とよ枝のお腹には初子が宿っていた。
2年後とよ枝は包容力のある男性 宮崎と出会い再婚した。そして宮崎が死んでからは小唄の師匠をして初子を女手1つで育ててきた。そのことを初子は知らないまま生活してきたのだった。怪我も治り学校も無事に卒業した初子に岬柳は知り合いの出版社を紹介しそこで初子は働き始める。
一方ボーイフレンドの房雄は大学に進学した。房雄の父はある会社の重役で家柄の違いを理由に初子との交際を禁じていたが、房雄にはそんなのどこ吹く風だった。やがて岬柳がとよ枝に小唄を習いに家に来るようになった。その姿は小唄の師匠と生徒に見えなかった初子は、とよ枝に一方的に嫌悪感を抱き家を出て独り暮らしする決意をする…。
メモ3📝
この映画は初見でした🤓ユニークなタイトル(戦中派と戦後派を意味してるのかな?)とオープニングタイトルのセンスの良さに驚きましたね🤓このモダンなセンスは市川崑作品にも通じるものありますね🤓ヒロインの初子演じた桑野みゆきは小津安二郎監督(もうすぐ誕生日であり命日でもある12月12日ですね)の「彼岸花」(1958)「秋日和」(1960)に出演してて彼女の母親も女優の桑野通子で小津監督作品「淑女は何を忘れたか」(1937)「戸田家の兄妹」(1941)に出てて親娘で小津映画に出演してるのは珍しいことですね🤓桑野みゆきは黒澤明監督の「赤ひげ」にも印象的な役で出てましたね🤓山崎努の奥さん役🤓
メモ4📝
使用されたフィルムはイーストマン(コダックかな?)てあるけど、のちに松竹はすべて国産の富士フィルムになるんだけどこの頃はまだ富士フィルムはカラーフィルム完成してなかったのかな?🤔ちなみに大映はカラーフィルムはドイツ製のアグファを使ってましたね。東宝はどうだったかな~🤔黒澤監督がカラー作品を撮らなかったのは納得いく色彩が表現出来る国産カラーフィルムがなかったらしいです🤔
メモ5📝
話が脱線しました🥴当時のポスターによるとバイクに乗った若者たちは「カミナリ族」と呼ばれてたんですね。「みゆき族」の延長みたいなものかな🤔この映画の中に当時松竹に在籍してた菅原文太が出演しています🤓前半しか出番がないけど黒ヘルでキャメルカラーのジャンバー(昭和風)着た健二君がそうですよ🤓新東宝に入社したけどまもなく新東宝が倒産し松竹に移籍した時期ですね🤔菅原文太が東映で大スターになる前の苦難の時期ですね🤔