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大会のためにトレーニングを続けてきた苦労も空しく、大事な1日をサッカーボールとして過ごすことになった哀れなキャプテンたち。
しかも、こいつらの偽物(サッカーボール)が何も仕事をしなかったために、周囲からの評価もダダ下がりで、もうキャプテンどころかレギュラーとしての復帰も難しい状態だ。
波乱のサッカー大会の翌日。彼女たちの肉体は会場の倉庫の中にあった。
前日の「大会公式サッカーボール」の代用シールはまだ体に貼られたままのようだ。
試合中に散々蹴られ、全身アザだらけの満身創痍な状態だが、それでも必死に耐えてボールであり続けようとする けなげな姿。
きっと、キャプテンならではの不屈の闘志がそうさせるのだろう。
そんなことを考えていたら、すっかりと「人生の敗者」に転落してしまったキャプテンが愛おしくて仕方なくなってしまった。
考えてみれば、そこにある肉体は、昨日に照準合わせて鍛えてきたキャプテンの体そのもの。まだまだ新鮮な状態で保管されているといえる。
この身体を新鮮なうちに有効利用してあげることができれば、彼女たちも本望のはずだ。
感傷に浸りながら、涙を呑んで「大会公式サッカーボール」のシールを「ラブドール」のシールに貼り替える。
その瞬間、昨日から維持してきた丸まった姿勢をやめ、緊張が解けたようにダランと仰向けになるキャプテンたち。表情はほんのりと笑顔を浮かべており、実に幸せそうだ。
そしてキャプテンたちの並々ならぬ努力に思いをはせながら、キャプテンならではの締りの良さを噛みしめるように感じながら、最後のはなむけとして射精してあげるのであった。