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脚本・監督 衣笠貞之助
製作 永田雅一
原作 菊池寛 「袈裟の良人」
撮影 杉山公平
助監督 三隅研次
音楽監督 芥川也寸志
演奏 関西交響楽団
製作・配給 大映
出演者 (配役)
長谷川一夫 (盛遠)《若武者》
京マチ子 (袈裟)《絶世の美女》
山形勲 (渡辺渡)《袈裟の夫》
黒川弥太郎 (重盛)
坂東好太郎 (六郎)
田崎潤 (小源太)《盛遠の友人》
千田是也 (平清盛)《平家のトップ》
清水将夫 (信頼)
石黒達也 (弥仲太)
植村謙二郎 (政仲)
清水元 (三郎介)
荒木道子 (真野)
南美江 (刀根)
毛利菊枝 (左和)
香川良介 (康忠)
荒木忍 (家貞)
澤村國太郎 (盛貞)《盛遠の兄・平治の乱首謀者》
小林幹治 (宗盛)
春本富士夫 (兼房)
殿山泰司 (加喜助)
ほか 。
メモ１📝
日本初のイーストマンカラー(米国)によるカラー映画であり大映にとって初の総天然色映画である。ちなみに国内初のカラー映画は松竹の「カルメン故郷に帰る」(1951・木下恵介監督)で国産の富士フイルムを採用した。第7回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞、第27回アカデミー賞にて名誉賞、衣装デザイン賞を受賞した。
メモ２📝
平清盛 (千田是也)の厳島詣の留守を狙って平家内の不満分子たちにより起こされた《平治の乱》で平康忠 (香川良介)は焼き討ちにあった御所から上皇と御妹、上西門院を救うため身代わりをたてて敵を欺くことにする。上西門院の身代わりとなった袈裟 (京マチ子)が乗る牛車を警護する役目をおった遠藤の武者 盛遠 (長谷川一夫)は追手を蹴散らし彼女を無事に兄 盛忠 (澤村國太郎)の屋敷に届けた。牛車の中で気を失っていた袈裟を見た盛遠はその美しさに心を奪われる。
そこに兄の盛忠が現れ《平治の乱》の首謀者の1人であることを知り愕然とする盛遠。我らと行動を共にするのならいつでも来いと言い盛忠はその場を去った。気がつけば袈裟の姿もなかった。清盛派の家臣たちは捕らえられて処刑されその首は法性寺の山門 地獄門に飾られた。盛遠は危険を顧みず清盛のいる厳島まで馬を走らせた。
メモ３📝
その存在は知ってたけどいままで観る機会がなくて今回初見でした。オープニング・クレジットにあるように復元された《デジタルリマスター版》みたいだけど本当に綺麗な画像ですね🤓初見がこのバージョンで本当にラッキーでした🤓
メモ４📝
実はこの時代の歴史あんまり詳しくないんですが(戦国時代や幕末時代ならちょっと自信あるかな🤔)菊池寛の原作「袈裟の良人」ちょっと目を通してみました。これからちょっとネタばれになりますけどご免なさいね🙏原作は映画よりもけっこうエグいんですね😬盛遠が渡と思いこんで寝ている袈裟を切り殺すんだけど首を切り落としてその首を見て間違いに気がつくんですね😬敵の首を取るという武者としては当り前の行動ではあるんですが…。これ地獄門に飾られる首と悲しいシンメトリーになっているわけですね🤔
メモ５📝
映画だと盛遠は渡から復讐(報復)を拒まれみずから髷を切り落とし仏門に入って映画が終わるんだけど原作だと被害者の渡もこのあと仏門に入るんですよね。でもそれぞれ2人が背負い続ける苦悩は異なるという…🤔音楽担当した芥川也寸志は文豪 芥川龍之介の三男で「八甲田山」(1977)、「八つ墓村」(1977)、「鬼畜」(1978)の音楽も担当しています🤓