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>>154
かつて美しい娘が住んでいた家
綺麗な白い壁谷
昼間に見れば色とりどりの花と青い芝
真新しい白い自転車
夜になれば窓の桃色のカーテンから漏れる灯り
風呂の窓から香る石鹸の香りと鼻歌
憧れの娘が暮らす白い家を照らす月

月日は流れ今はもうあの娘はいない
相変わらず月はその家を照らすが
白い壁はくすみ
庭は荒れ老婆が一人
あの娘は何処へ

まるで荒城の月のようだ

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