• 115社畜
    2022/08/30(火) 00:36:41 ID:tyqty5bIi
    「股間ビギニング」② ナースステーションにて

    「社畜ぅ、日誌終わんないよぉー」
    私はスレンダーの愚痴聞きながら、タブレットで明日の処置の申し送りを作っていた。

    「社畜ぅ、日誌終わんないよぉー」
    「社畜ぅ、お腹減らないのぉー?」

    「スレンダー!うるさいよ!お前もなんか言えって」
    私のことを(お前)と呼ぶのは肉付きだけだ。
    上からボンボンボン体型のお肉の塊だ。

    「スレンダーさん、皆寝てるから静かにしましょ」
    愛する肉付きの命令でしたら、何でもします。
    何でも言います。

    「休憩おわり。次、誰でもいいからどーぞー」
    眠気眼のメガネが休憩室から出てきた。
    メガネがないと誰だか分からないメガネ
    は言い過ぎだけど、ほんとにメガネが印象的。

    肉付きが「それじゃ、次はわた…」と言いかけた時、
    ナースコールが鳴った。そしてコールを取ると

    「助けてください。1人では怖くてもう無理です。」

    バリカンの震えた声がステーション内に響いた。

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