「股間ビギニング」⑤ バリカンの証言

夜勤明け、BOSS室にかえでとイケメンは呼ばれた。
社畜は呼び出されていないので詳しい内容は不明。
以下はスレンダーから聞いた情報だ。

バリカンから聴取した内容
・バリカンが休憩中に他の患者さんのナースコールが
鳴り止まないので、勤務中の2人を探し歩いた。
・退院した空き部屋からチラチラ明かりがうごめく。
（おそらくスマホの光）
・扉を開けたらベッドに仰向けになっているイケメン
そしてその身体の上に乗っているかえでがいた。
・「なにしてるんですか！？」と言った瞬間、
かえでがベッドから転がり落ち視界から消えた。
・イケメンが「いやぁ、手伝ってあげてただけぇ」と
挙動不審な動きをしながらズボンを上げる仕草。
・しばらくしてひょこっと姿を現すかえで。
（おそらくその間に下着とズボンを履いた）
・「嘘…。最悪です。患者のベッドですよ！」
とド正論のバリカン発言に
「っせぇな。頭カチン娘。だからお前はトップに
なれねぇんだよ。」と罵声を浴びせる…。
・その間かえではずっと黙っている。

要約すると…
イケメンとかえでが騎乗位の最中にバリカンが
出くわしてしまい、逆ギレをされたということだ。

そっくりそのままスレンダーはBOSSに告げ口。
BOSSは特に驚きもせず、「あいつらを呼べ」と
いう流れになったそう…。恐るべしBOSS。
頼むから大好きなかえでを傷つけないでBOSS。



「バカタレ…」


その声の方向に振り返ると肉付きが泣いていた。