• 203社畜
    2022/09/04(日) 20:07:13 ID:GAoAIjRUi
    「バリカン感染事件」惨劇へのカウントダウン①

    「リーダ〜!ちょっとこの書類なんですけど…」
    後輩(男)職員がバリカンに声をかける。
    「んっ? ああそれね、これはね…」
    バリカンは事細かに丁寧に後輩に教える。

    3ヶ月前の股間ビギニング事件以降、新しくリーダーの座に着いたバリカン。元から後輩に物事を教えるの
    事が得意だった彼女にはうってつけの役職であった。
    いや得意というより教えたがりと言った方が良いかも
    しれない。

    「リーダー!ありがとうございました〜!」
    後輩(男)はすっきりした表情で勤務室を後にする。

    同じく自己満足してそうな顔をしたバリカンが言う。
    「あの、社畜さん…。あの例の患者さんのお部屋、
    担当私がやってもいいですか?下手に経験がない
    職員が対応しても余計拡がるだけかと…。」

    霊の患者さん
    霊なのでいない=空きベッド
    空きベッド=イケメン×かえで
    あぁぁぁ!! 嫌なこと思い出した!

    もとい例の患者さん
    上下の口から汚物が出ちゃう「うんゲロ」ウィルスに
    感染されてしまった患者さんのことである…。
    適切な処置をしないと自らも感染してしまうため、
    細心の注意を払って、対応に臨まなければならない。

    さすがリーダー。自ら挙手をしてまで…。
    「えっと…。主任にきいてみなければ分からないので
    聞いてきます!」
    社畜には何も権限はない…。

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