• 220社畜
    2022/09/05(月) 22:38:09 ID:fwBmxPxci
    「バリカン感染事件」発症②


    「ヴォェ!オヴォエエエ!ヴェェェ!!」

    バリカンの胃の悲鳴が勤務室に響き渡る。

    「ウェェェ、ヴォェヴェェェ!!」

    二次会以降の居酒屋じゃないと聞くことが出来ない
    くらいの嘔吐ボイスである。

    床にかがみ込むバリカン。
    とっさに距離をとるスレンダー。
    「ぇ…!?」と同様するヘルパー職員たち

    そして興奮する社畜。

    バリカンの白いマスクが一気に黄緑色に変化する。

    (いやマスクとれよ…。窒息して死ぬぞ…)
    と社畜は思ったが異様な光景に中々声が出せない。

    バリカンもバリカンでマスクを外そうとしない。
    「マスクして!」というスレンダーの指示を必死で
    守っているのだ。なんとも度し難い…。

    「なにしてるの!マスクとりな!皆は下がって!」
    スレンダーはイレギュラーにかなり強い。
    頼りになる。おっと今日もパン線透けてますね。

    「ヴェ、ェ、ハイ」バリカンは汚染されたマスクを外す。
    バリカンの口や鼻周りには嘔吐物がたっぷり付いていた。
    よくみれば昼食に食べたであろう、サラダコーンや
    スライス大根が顔面に張り付いている。

    「…っ。もう…出し切った?」

    先程から更に距離が離れた位置からスレンダーが
    確認をする。さすがのスレンダーもその汚顔に
    若干引いていた。

    「ヴッ…ハイ…ナントカ………ヴォェェェェ!!!」

    先程よりさらに勢いのある波が来た…。
    勤務室の書物がバリカンの体液を浴びる。

    「最悪…」

    ぼそっとスレンダーが漏らした一言を
    社畜は聞き逃さなかった。

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