• 770社畜
    2022/10/14(金) 15:29:44 ID:FfHZpEnUi
    >>701 続き

    「幻の演奏会」⑩せーりの裏切り

    何とかゲーマー達の暴走を阻止しようと試みる
    スレンダーと社畜。

    ここで現場のリーダー「バリカン」にラッパーへの
    中止要請を依頼することとなった。

    「はい…。状況は理解しています。でも私が言って
    理解してくれるかどうか…。」

    師であるスレンダーの命を受けたバリカンは不安そうな表情である。
    それもそのはず、バリカンはラッパーのような
    イケイケオラオラ系統の人種が大の苦手なのである。
    理由は「話が通じそうにないから」と言っているが
    単にヤンキーみたいなのが嫌いなのだと思われる。

    「『理解してくれるか』じゃなくて『理解させる』
    ってこと! リーダーなんだからそれぐらいのことはしっかりしないと!」

    スレンダーが檄を飛ばす。
    バリカン感染事件以来、少しバリカンに当たりが
    厳しいスレンダー…。
    愛情の裏返しなのか、単にムカついたのかは謎だ…。

    「……分かりました」

    渋々バリカンが交渉に行こうとしたその時、
    バリカンのお母さん的存在、ガーディアンから
    朗報が入る。

    「そういえばバンドやってるせーりちゃん、
    バンド辞めたいってこの前愚痴ってたよ?」

    「え?本当に?」

    バリカンが笑顔になる。

    「私、せーりの研修担当だったので上手く説得して
    バンド抜けさせることができるかもしれないです。
    ラッパーと話すより、すぐ解決できますよ!
    せーりがバンド抜ければ必然的にユニットは崩壊
    します!」

    バリカンの小賢しい考えは採用され、早速せーりの
    元へ向かう…。


    せーり、バンド辞めるってよ

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