• 777社畜
    2022/10/14(金) 22:31:07 ID:5oHYwAF2i
    「幻の演奏会」 ⑯交渉失敗part2

    「くっだらない」

    この一言で片付けてしまうスレンダーはさすがだ。

    「で?何?バンドガールに『バンド解散しろ』って
    私たちが言えばいいの?ならそうするよ。行くよ?
    バリカン!」

    あの…社畜はここにせーりと置き去りですか…。

    「いや、あの…。スレンダーさん…。
    私が言いたいのはそういうことじゃなくて…」

    おどおどするせーり。

    「だってそういうことでしょ?バンド辞めたいなら
    辞める。理由聞かれたらテキトーに答えればいい。
    イジメとやらが怖いなら仕事を辞める。単純。」

    スレンダーがズバズバ物申す。

    「彼氏と同じ職場でいられなくなるのはちょっと…」

    せーりが僅かな抵抗をするも

    「じゃあバンド続けなさい。今のままでいなさい。
    今のままの方が私たちの仕事にも影響なさそうだからそれでいいんじゃない? ある意味解決じゃない?」

    せーりが黙り込んでしまう。

    「せーり…。せーりが『こうしたい』って思うことをやればいいんだよ?」

    「リーダーは黙っててください!」

    バリカン撃沈。

    「はい解散。じゃ」

    スレンダーが一目散に談話室から去っていった。
    あとを追いかけるように社畜も続いて退出。

    バリカンとせーりはまだ残っていたが
    その後何を話したかは分からない。
    この2人の相性は絶対良くない。
    だが着用している下着が地味パンティーということは
    数少ない共通点である。

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