Monique:「両親の居室からも近い、鍵の掛からない和室で家庭教師の指導を受け、同じ場所で性的虐待も蒙っていたのに両親が全く気づかなかったというのは極めて不自然。
娘が家庭教師から指導を受けている部屋が急に静かになれば、そっと様子を見るのが普通の親心だと思う。
だが両親は そうしなかった。 要するに家族の間に分厚い壁がある印象を受ける。
もう一つ、娘が高校受験に失敗したにも拘わらず、母親が同じ大学院生の家庭教師を呼び戻したのも いささか不自然である。」
Bob:「娘を水泳、算盤、ピアノ、習字、サッカーなど習い事三昧にさせたのは、父親が家庭を振り返らず、夫婦の関係が冷え切っていたので、母親が『娘の習い事』を出しにして父親を必死に繋ぎ止めていたせいではないか。
夫婦の関係が冷え切っていたことで、母親は若い家庭教師を性欲の捌け口にした可能性がある。
この両親は見かけ上『教育熱心』だが、実際には夫婦関係が冷え切っていて、『娘の習い事』や『娘の成長』を夫婦に唯一残された接着剤として利用していたに過ぎないようだ。
両親の居室からも近い、鍵の掛からない和室で家庭教師の指導を受け、同じ場所で性的虐待も蒙っていたのに両親が全く気づかなかったというのは余りにも不自然だ。
娘が家庭教師と勉強している部屋が急に静かになれば、そっと様子を見るのが確かに普通の親心だ。
『娘の習い事』は夫婦の単なる接着剤に過ぎなかったことは間違いない。」
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Monique:「家庭教師が猥褻行為を始めるまで数箇月を要したことも不可解なポイントである。
根っからの児童性愛者だったのであれば、1箇月以内に手を出す筈ではないか。
察するに、家庭を殆ど顧みない父親が外で不倫しており、それに気づいた母親が『娘』を出しに離婚に抵抗していたのではないか。
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更に夫の不倫に我慢できなかった母親が性欲の捌け口を大学院生の家庭教師に求めた可能性が高い。
家庭を顧みない夫が外で不倫し、娘が中学校にいる昼下がりに母親は こっそり家庭教師と隣町のラブ・ホテルで不倫していたのではなかろうか。
最初はキスしたり、次にフェラチオしたり、最後は性交するなど肉体関係を徐々に深めて行ったと強く推定される。
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母親と肉体関係を持ってしまったことが大きなストレスになった大学院生の家庭教師が、娘に同じことをすることで母親を許し自分を納得させた(罪悪感を振り払った)のではないか。」
Bob:「母親は自分が家庭教師にしているのと同じことを家庭教師が娘にしていることに気づいたが、夫の不倫が続いていたため自分と家庭教師との肉体関係を終わらせようという気持ちになれず、家庭教師の娘に対するの猥褻行為に目を瞑るしかなかったのではないか。
『家庭教師による性的児童虐待』は不倫一家の一断面に過ぎなかったと言うべきではないか。」
Moniqueは深く頷き、煙草の煙をゆっくりと吐き出した。
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「ええ、Bob。日本のタブロイド紙は、いつもこうして表面的な事象だけをセンセーショナルに報じる。まるで、切り取られた一枚の絵葉書のようにね。
その裏に隠された、複雑な人間関係や感情の暗流には目を向けようとしない。
この家庭教師による性的児童虐待事件も、単なる悪質な犯罪者の所業として片付けられているけれど、実際には、崩壊寸前の不倫一家が生み出した必然的な悲劇だったと言えるでしょう。」
BobはMoniqueの言葉に同意するように、重々しく頷いた。
「タブロイド紙は、読者の猟奇的な好奇心を満たすことばかりに腐心し、事件の根源にある社会的な病巣や、登場人物たちの心の傷には無関心だ。
この事件の母親は、夫の不倫に気づきながらも、娘の存在を唯一の鎹(かすがい)として夫を繋ぎ止めようとしていた。
しかし、その歪んだ努力は、娘にとって更なる苦しみを生む結果となった。
彼女自身も、満たされない性欲と孤独感から、若い家庭教師に安易な慰めを求めてしまった。
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その行為が、家庭教師の倫理観を麻痺させ、娘への性的虐待という最悪の事態を招いたと言えるだろう。」
Moniqueは続けた。
「そして、父親の存在も無視できないわ。彼は家庭を顧みず、外で不倫に溺れていた。
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その無責任な行動が、妻の心の隙間を生み出し、家庭の崩壊を加速させた。
娘にとって、両親は頼るべき存在ではなく、互いに傷つけ合う敵のような存在だったのかもしれない。
そんな状況下で、外部からやってきた若い家庭教師は、ある意味で危険な空白を埋める存在になり得た。
娘は、愛情に飢えた心で彼を慕い、家庭教師は、歪んだ形でその期待に応えてしまった。」
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短編小説『真実の半分だけ切り取る出来損ないのタブロイド ~ 家庭教師による性的児童虐待は不倫一家の当然の帰結だった』
Bob:「私は日本のジャーナリズムの問題点を研究しているアメリカ人のBob Prescott、35歳。
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特にタブロイド紙の弊害を社会学的に分析しようとしている。
そして共同研究者のMonique Lambert、フランス人で33歳。 」
Monique:「紹介ありがとう、Bob。
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実際 日本のタブロイド紙は真実の一面だけを切り取ってセンセーショナルに流布するという悪癖を有する。
例えば故ジャニー氏を取り上げた際も『女性スタッフや女性ファンを守るため』という事の本質を無視して性的児童虐待事案として取り上げ世間に流布した。
実際にはホルモン療法の副作用なども丹念に調べ上げた上で、故ジャニー氏は あの形に落ち着いたと推定される。
Bobは どう思う?」
Bob:「確かにそうなんだ。
故ジャニー氏は専ら自己満足のために所属タレントの性欲を処理した訳ではない。
他の芸能プロダクションや報道機関で性スキャンダルが絶えないことを見れば、故ジャニー氏が所属タレントや女性スタッフ、女性ファンを如何に大事にしていたかが よく分かる。
それと中居クンの事案も そうだ。
自称“被害者X”は、『中居クンが大物芸能人だから仕方なく会食や自宅デートに顔を出してやった』と言っているが、ぜんぜん有名でないしエース級でもない女子アナの分際をわきまえず、数十万人の女性ファンが付いている中居クンとの会食や自宅デートに『仕方なく付き合ってやった』などと証言する無神経さには開いた口が塞がらなかった。
あまつさえ自称“被害者X”は中居クンを一方的に“性暴力者”と決め付け、数十万人の女性ファンの気持ちを平気で踏み躙った。
自称“被害者X”の どう考えても正気とは思えない荒唐無稽な証言を鵜呑みにして受け売りしたタブロイド紙の報道は眉唾も良いところだよ。」
Monique:「ところで今日とり上げるタブロイド報道は、『大学院生のイケメン男性家庭教師が両親の目を盗んで女児に性的虐待を繰り返していた』という記事。
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例によってタブロイド紙は大学院生の家庭教師による性的女児虐待として報じている。
私は、この事案も そう単純なものではないと考えている。
『教育熱心』を装わざるを得なかった母親の深い心の闇こそが事の本質だと推察する。 Bobは どう思う?」
Bob:「僕も当該タブロイド報道は例によって物事の一面だけを取り上げ安直に垂れ流しているという印象を受けた。
ただ、何処まで深掘りすべきか直ぐには判断できない。
Moniqueの考えは?」
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