『 デス・レース 2000年 』DEATH RACE 2000 (1975)

監督 ポール・バーテル
脚本 ロバート・トム、チャーリズ・グリフィス
原作 イブ・メルキオール
撮影 タク・フジモト
編集 ティナ・ルーシュ
音楽 ポール・チハラ
製作者 ロジャー・コーマン
製作 ニューワールド・ピクチャーズ
配給 ニューワールド・ピクチャーズ(アメリカ)、コロムビア映画(日本)

出演者 (役名)
デビッド・キャラダイン (フランケンシュタイン)
シモーネ・グリフェス (アニー・スミス)
シルヴェスター・スタローン (マシンガン・ジョー)
メアリー・ウォロノフ (カラミティ・ジェーン)
ロバータ・コリンズ (マチルダ)
マーティン・コーヴ (ネロ)
ルイザ・モリッツ (マイラ)
ドン・スティール (ジュニア・ブルース)
ジョイス・ジェイムソン (グレイス・パンダー)
ジョン・ランディス (メカニック)
ポール・バーテル (フランケンシュタインの主治医)
ほか 。

メモ１📝
《低予算映画の帝王》ロジャー・コーマン製作そしてその門下生であるポール・バーテル監督の奇想天外な近未来カーアクション映画。映画「ロッキー」でブレイクする直前のシルヴェスター・スタローンが出演している。

メモ２📝
西暦2000年、アメリカ市民から絶大な人気を擁する「デス・レース」が今年も開催される。ニューヨークからロスアンゼルスまでの距離を競うそのレースでは、一般市民を轢き殺せば年齢、性別に応じてポイントが加算されるルールでレーサーたちは次々と市民(レース・スタッフも特例で許される)を轢き殺しながらゴールへと直進するのだ。

「デス・レース 2000」に参加する５組のレーサーは《西部のじゃじゃ馬》こと カラミティ・ジェーン (メアリー・ウオロノフ)、《ナチスの恋人》ことマチルダ(ロバータ・コリンズ)、《暴君 ネロ》(マーティン・コーヴ)、《レース界の嫌われもの》ことマシンガン・ジョー (シルヴェスター・スタローン)、そして去年の優勝者であり国民的ヒーローの《不死身の男》フランケンシュタイン (デビッド・キャラダイン)。

レースの裏ではレジスタンスグループがレースの妨害とアメリカ政権打倒を計画していた。

メモ３📝
この映画今回初見でした。この映画は「カルト・オブ・カルト」というべきか《低予算映画の帝王》ロジャー・コーマンの名を世に轟かせた作品なんで今回こんなクリアな映像で観れて感激しています。荒唐無稽でありコンプライアンス的にも不謹慎極まりない作品なんだけど、でもその根底には社会諷刺も入ってて単なるおバカ映画に思えないんですよね🤔このカットはスタンリー・キューブリック作品(「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」)意識しているなあ～と思うシーンいくつかありましたね。この映画での振り切った暴力性とそれと背中合わせのユーモアは「時計じかけのオレンジ」と同じ世界観ですからね。ポール・チハラの音楽もスタンリー・キューブリック作品に近い感じしましたね🤓

メモ４📝
フランケンシュタインの主治医役でも出演してる監督のポール・バーテルはこの前この映画スレでも紹介した「ロックンロール・ハイスクール」(1979)に生徒たちの味方になる物分かりの良い教師 マクギー役演じてますね。カラミティ・ジェーン役演じたメアリー・ウオロノフはその「ロックンロール・ハイスクール」でロックを憎む女校長役で共演してるんですよね。ポール・バーテル出演作品は「ユージュアル・サスペクツ」「エスケイプ・フロム・ＬＡ」あたりが有名かな🤔《ナチスの恋人》(青空のもと思いっきり鉤十字の旗が映されていて大丈夫かなと不安になるけど😬)のメガネっ子のメカニック演じたのはジョン・ランディス。当時はスタントマン兼俳優でのちに「アニマルハウス」「ブルースブラザーズ」シリーズ「星の王子ニューヨークに行く」マイケル・ジャクソンのＭＶ「スリラー」を撮る名監督になるんですからね。いや〜感慨深いですね🤓

https://youtu.be/5giLzO0tPTY?si=l32QZDhFIjxK_Gfm


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2008年にリメイク作「デス・レース」(ポール・Ｗ・Ｓ・アンダーソン監督)がジェイソン・ステイサム主演で作られてるんですね🤔もちろん製作総指揮はロジャー・コーマン御大。2012年が舞台で人間を轢き殺すたびにポイントが加算されるルールはコンプライアンス的に採用されなかったようです🤕

『 フェリーニのアマルコルド 』AMARCORD (1973)

監督 フェデリコ・フェリーニ
脚本 フェデリコ・フェリーニ、トニーノ・グエッラ
原案 トニーノ・グエッラ
撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ
編集 ルッジェーロ・マストロヤンニ
音楽 ニーノ・ロータ
製作 フランコ・クリスタルディ

出演者 (役名)
ブルーノ・ザニン (チッタ)
アルマンド・ブランチャ (チッタの父)《土建屋》
プペラ・マッジオ (チッタの母)
ジュゼッペ・イアニグロ (チッタの祖父)
ナンド・オルフェイ (ラロ)
ステファノ・プロイエッティ (オリバ)
ドナテッラ・ガンビーニ (ジーナ)
マガリ・ノエル (グラディスカ)《チッタ憧れの女性》
ルイジ・ロッシ (弁護士)
ジョジアン・タンフイッリ (ボルピナ)
ほか 。

メモ１📝
《映像の魔術師》と呼ばれるイタリアの映画監督 フェデリコ・フェリーニ監督の通算１３作目。イタリア北部の町で暮らす15歳の少年 チッタの目を通して描かれるイタリア近代史と家族の肖像。イタリア北部リミニ出身のフェリーニ監督の自伝的要素が強い作品。

メモ２📝
イタリア北部の町に暮らす15歳の少年 チッタ(ブルーノ・ザニン)は土建屋を営む気性の荒い父 (アルマンド・ブランチャ)、優しい母 (プペラ・マッジオ)、とぼけた祖父 (ジュゼッペ・イアニグロ)、自分のあとばかりついてくる弟、母の弟で父とはおりが合わない叔父と暮らしている。

チッタは学校の悪友たちとつるんで悪ばかりしては教師や学校に呼び出された父から怒られていた。そんなチッタに母はいつも間に入って優しい言葉をかけてくれた。チッタには憧れの年上の女性 グラディスカ (マガリ・ノエル)がいた。彼女の華やかさはチッタだけではなく悪友たちや町の男たち全員を魅了した。

メモ３📝
この映画はスペイン語字幕で英語字幕に切り替えることが可能だけど、スペイン語字幕と英語字幕が二重になって画面が見にくくなることをご了承下さい。私はこの映画もう何回も観てるから台詞は覚えてるから英語字幕無しで映像に集中して観ましたけどね。《映像の魔術師》と書いた通りフェリーニの映画は台詞云々よりも映像言語で伝わると思うので今回紹介しました🤓

メモ４📝
精神病院に入ってるテオ(父の弟？)に外出許可が出て家族皆んなでピクニックに行くんだけどそこで目を離したすきにテオが木に登って下りてこなくなってそこで「女が欲しい〜」って叫んでいるんですよね。ここは説明しといた方が良いかなと🤓

メモ５📝
この映画好きなシーンが多くて大型客船レックス号に遭遇するところや雪の迷路でチッタとグラディスカが行き違いで会えないところやグランドホテルでのシャディーンの見た夢や有名な雪の中の孔雀のシーンですかね。ラストのワンカットの長回しは素晴らしいですね。

https://youtu.be/2xnJer2FM2o?si=vktZ-sjv4TD-W_Qy


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『トレマーズ 』TREMORS (1990)

監督 ロン・アンダーウッド
脚本 ブレント・マドック、Ｓ・Ｓ・ウィルソン
原案 ブレント・マドック、Ｓ・Ｓ・ウィルソン、ロン・アンダーウッド
撮影 アレクサンダー・グルツィンスキー
編集 Ｏ・ニコラス・ブラウン
音楽 アーネスト・トロースト、ロバート・フォーク
製作総指揮 ゲイル・アン・ハード
製作会社 スタンピード・エンターティンメント
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

出演者 (役名)
ケヴィン・ベーコン (バレンタイン・マッキー)
フレッド・ウォード (アール・バセット)
フィン・カーター (ロンダ・べレック)
マイケル・グロス (バート・ガンナー)
リーバ・マッキンタイア (ヘザー・ガンマー)
コンラッド・バックマン (ジム・ウォーレス)
ビビ・ベッシュ (ミーガン・ウォーレス)
リチャード・マーカス (ネスター・カニンガム)
サンシャイン・パーカー (エドガー・ディームス)
ホビー・ジャコビイ (メルビン・プラグ)
ヴィクター・ウォン (ウォルター・チャン)
シャーロット・スチュワート (ナンシー)
マイケル・ダン・ワグナー (フレッド)
トニー・ジェナロ (ミゲル)
ジョン・グッドウィン (ハワード)
ほか 。

メモ１📝
ネバダ州の田舎町に突如出現した巨大地中生物《グラボイド》に２人の便利屋の男と住民たちが結束して退治する巨大生物パニック映画。

メモ２📝
ネバダ州の田舎町 パーフェクションで便利屋を営むバル (ケヴィン・ベーコン)とアール (フレッド・ウォード)は貧乏生活に嫌気が差し隣町のビグスビーに移住することを考える。２人は少ない荷物をトラックの荷台に載せビグスビーヘ向かう。

途中鉄塔の上にいる住民のエドを発見する。酔っぱらって鉄塔に登って降りれなくなったんだろうと思い近づくと彼はもう死んでいた。２人はエドの遺体を回収し再びパーフェクションに戻ることになる。やがて住民のフレッドが飼っていた羊たちと惨殺されているのを発見する。

殺人鬼がこの近くにいる！バルとアールはパーフェクション住民たちに注意喚起を呼びかける。隣町のビグスビーにもこの事を伝え応援を要請するため一本道をトラックを走らせる。工事現場にいた作業員たちも惨殺されていてビグスビーへの道も破壊され通行止めとなり２人はパーフェクションに戻るしかなかった。

町に戻ると２人が乗ったトラックの後ろに地中生物《グラボイド》の蛇のような触手が絡んでいて一連の事件の犯人の正体が判明した。

メモ３📝
この映画観たの久しぶりです。初めて観た時(たしかビデオレンタルだったかな🤔)は正直あまり期待してなかったんですよね。そしたらこれがもう傑作で、ありふれた《巨大生物パニック映画》だと思っていた自分を大いに恥じましたね🥴まず便利屋バルとアールの関係性ね。この２人血が繋がってないんだけどまるで親子のように思えたりしますね。演じたケヴィン・ベーコンとフレッド・ウォードの演技があってのことなんだけど🤔

メモ４📝
メインの２人だけでなく脇の人達(パーフェクションの住民たち)も全員キャラがたってる点も見事ですね。短い台詞でもその人間の考え方や性格が如実に分かる。マニアな人は《無敵のバート夫妻》が最後まで無事でホッとしたでしょうね。大丈夫、私もその一人です🤓地下室でバート夫妻が《グラボイド》にありったけの銃弾を浴びせるシーンはもう最高ですよね。「いいぞ！やっちまえ！」って🤠

メモ５📝
バル役のケヴィン・ベーコンは映画「フットルース」(1984)が有名ですよね。アール役のフレッド・ウォードは「ライトスタッフ」(1983)。1996年に続編の「トレマーズ ２」が制作され当初ケヴィン・ベーコンが出演する予定だったけど映画「アポロ １３」の出演で断念。フレッド・ウォードだけの出演となりました。「トレマーズ ３」だと《無敵のバート夫妻》の夫 バート・ガンマー (マイケル・グロス)がメインとなっております🤠

https://youtu.be/eV9mbrmh70E?si=0TLHylcHSLe042XZ

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そうか…バートは旦那さんの名前だから正確には《無敵のガンマー夫妻》でした🥴奥さんのヘザー・ガンマー役のリーバ・マッキンタイアは本業はカントリー歌手なんですね🤔

『 ロバート・デ・ニーロのスワップ 』(1979)
THE SWAP

監督/脚本 ジョン・シェイド (ジョーダン・レオンドロポロス)
撮影 アレックス・フィリップス・ジュニア
編集 アーリン・ガーソン
音楽 ガーション・キングスリー
製作 クリストファー・Ｃ・デューイ
製作会社 キャノン・フイルムズ

出演者 (役名)
ロバート・デ・ニーロ (サム・ニコレッティ)
ジャレッド・ミッキー (アンドリュー・ムーア)
ジェニファー・ウォーレン (エリカ・ムーア)
シビル・ダニング (キャロル)
ほか 。

メモ１📝
無名時代のロバート・デ・ニーロが1969年に出演した自主制作映画の出演シーンに1979年にあらたにドラマ部分を付け加えどうにか《クライムサスペンス映画》に仕立て上げたトンデモ映画。

メモ２📝
ある男が刑務所を出所した後、彼は母親と弟の墓参りに行く。映画編集者だった弟のサム (ロバート・デ・ニーロ)は１０年前に何者かに殺されていた。強盗による犯行とみられていたが男は納得してはいなかった。男は生前弟と親交があった人物たちに会いにいく。やがて弟が関わったポルノ映画製作と政治家が深く関わっている事を知る。政治家にとって命取りになるフィルムを弟は所持していてそれが元で殺されたのだ…。

メモ３📝
この映画今回初見でした。以前名前は聞いたことあったけどね。最初の映画のタイトルが「サムズ ソング」でも…自主制作映画は未完成とあるから違うかもね。社会派ドキュメンタリーの監督 サムが金持ちの上流社会の連中と意気投合して遊んだりするんだけど(クルーザーのシーンがそうね)やがてなんにも考えてない彼らにウンザリする話らしいだけどね🤔データによってはサムが男の兄になってたり弟になってたり混乱を招いてますね🤕

メモ４📝
要は兄の回想シーンのみ弟役のロバート・デ・ニーロが出てくるんだけどね。さらに面白いのが過去と現在で演じる俳優が違うところかな🤠「仮面ライダー電王」じゃないんだから🤓映画終盤に海岸で繰り広げられるロバート・デ・ニーロ劇場はこの映画を我慢して観続けたファンへのご褒美だけど😛ラストシーンはノワール映画として私はいい線いってると思いますけどね🤔

https://youtu.be/8ZLj2uLfuXc?si=0SOvHxsF51tqRboB


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『 荒野のストレンジャー 』 (1973)
HIGH PLAINS DRIFTER

監督 クリント・イーストウッド
脚本 アーネスト・タイディマン (ディーン・レイスナー)
撮影 ブルース・サーティーズ
編集 フェリス・ウェブスター
製作 ロバート・デイリー
製作総指揮 ジェニングス・ラング

出演者 (役名)
クリント・イーストウッド (流れ者)
ヴァーナ・ブルーム (サラ・ベルディング)
マリアンナ・ヒル (キャリー・トラヴァース)
ミッチェル・ライアン (デイヴ・ドレイク)
ジャック・ギング (モーガン・アレン)
ステファン・ギーラッシュ (ホバーツ町長)
ラッド・ハートリー (ルイス・ベルディング)
ビリー・カーティス (モルデガイ)
ジェフリー・ルイス (ステイシー・ブリッジス)
ウォルター・バーンズ (サム・ショウ保安官)
ポール・ブラインガー (ルティエ・ネイラー)
リチャード・ブル (アサ・グッドウィン)
ロバート・ドナー (牧師)
アンソニー・ジェームズ (コール・カーリン)
ダン・ヴァディス (ダン・カーリン)
ほか 。

メモ１📝
いまやアメリカを代表する映画監督となったクリント・イーストウッドの「恐怖のメロディ」(1971)に続く監督作品第２作目の異色の西部劇。

メモ２📝
西部の小さな町 ラーゴに正体不明の流れ者(ストレンジャー)(クリント・イーストウッド)がふらりと立ち寄る。酒場で３人のならず者に絡まれるがストレンジャーはあっという間に３人を撃ち倒す。保安官や町の有力者たちはストレンジャーの予期せぬ登場に動揺する。

ストレンジャーが撃ち殺した３人のならず者は元々町の住民ではなく、かつて住民たちが刑務所に送ったステイシー・ブリッジスとカーリン兄弟が刑務所を出て復讐に来るのを備えて雇った用心棒だったのだ。

住民たちは新たに用心棒を探す時間もないため凄腕のストレンジャーに用心棒になってもらうことにした。彼が用心棒役を引き受ける条件はこの町で好き放題出来る《特権》だった。

メモ３📝
この映画今回初見でした。セルジオ・レオーネ監督作品かドン・シーゲル監督作品かなと勝手に思っていたぐらい知識ゼロでした。想像していた《王道の西部劇》とは異なっていたけどこれはこれで面白いですね🤠観終わった後長い間考えを巡らせましたもんね🤔

メモ４📝
要はストレンジャー(流れ者)とは何者だったのか？ってことなんですけどね。ひとつは非業の死を遂げた先任の保安官 ジム・ダンカンの身内の者(息子か兄弟)説。実際私はいつストレンジャーが劇中告白するんだろうか…と観てましたけどね。もうひとつは超常現象的存在説。ジム・ダンカンのリンチシーン(繰り返し現れる)とストレンジャーの同一化。ストレンジャーの《特権》により町長兼保安官に就任したモルデガイもこのジム・ダンカンのリンチシーンのフラッシュバックを共有するようになるんですよね🤔これは超常現象的存在のストレンジャーだからなせる技なのでは？と思いますね。町を去るストレンジャーがモルデガイに言う台詞もね。皆さんはどう思いましたか？

メモ５📝
今作は「フレンチ・コネクション」の脚本書いたアーネスト・タイディマンで「フレンチ・コネクション」のラストシーンもあえて明確なエンディングを示さなかったじゃないですか？この「荒野のストレンジャー」も同じだと思いますね。観たあなたが判断してほしいみたいなね🤓