『 あしたのジョー 』 (1970)

監督 長谷部安春
脚本 馬場当
原作 高森朝雄、ちばてつや (講談社 ・少年マガジン連載)
企画 高木豊、桧明哉、時枝国文
撮影 上田宗男
編集 鈴木光(※日に光)
音楽 渡辺岳夫
主題歌 石橋正次 「あしたの俺は」
制作 望月利雄、守田康司
製作会社 日活、新国劇映画
配給 日活

出演者 (役名)
石橋正次 (矢吹丈)
亀石征一郎 (力石徹)
中山昭二 (若山/白木ジムトレーナー)
小松政夫 (青山)
スピーディ早瀬 (ウルフ金串)
高樹蓉子 (白木葉子)
山本正明 (西寛一/マンモス西)
亀井三郎 (島田看守)
溝呂木寿々江 (サチ)
太刀川寛 (実況アナウンサー)
見明凡太郎 (白木幹之助)
武藤英司 (大高/アジア拳闘事務会長)
辰巳柳太郎 (丹下段平)
ほか 。

メモ１📝
「週刊少年マガジン」連載中の高森朝雄(梶原一騎)原作/ちばてつや作画によるボクシング漫画「あしたのジョー」の初実写化作品。1970年6月新国劇による舞台劇がベースとなっている。

メモ２📝
東京 山谷のドヤ街にふらりと１人の少年 矢吹丈 (石橋正次)がやってきた。元ボクサーで現在は日雇労働者として生活している丹下段平 (辰巳柳太郎)は丈にボクサーとしての素質を見出しボクサーにならないかと誘う。丈はボクサーになる気はなかったが寝泊まる場所と毎日の小遣いも貰えるので承諾する。

段平は丈を一流のボクサーに育てる事に生きがいを見出し以前のように酒に溺れ暴れるような事はしなくなった。毎日丈にちゃんとトレーニングするようにと小遣いを置いて日雇労働に出かけていった。しかし丈はトレーニングをサボり１日中遊びふけっていた。やがて小遣いが足りなくなると犯罪に手を染めついに警察に捕まり少年鑑別所に送られる。

それでも丈を信じる段平は丈宛にボクシング技術をハガキに書いて送った。最初そんな段平の行動をバカにしていた丈だったが、時間と体力を持て余していた彼はボクシングの練習を始めた。やがて丈は少年鑑別所から少年院に移された。そこには矢吹丈 生涯のライバルとなる力石徹 (亀石征一郎)がいた。

メモ３📝
この映画今回初見でした。原作「あしたのジョー」の長いストーリーからみると丹下段平との出合い、力石徹との出合いと別れまでが描かれているんだけど、矢吹丈にとって丹下段平、力石徹のこの２人の存在は彼の人格形成にまで及んでいるのがより浮き彫りになってる感じしますね🤔力石徹を死なせたことにより矢吹丈の中で《力石徹の亡霊》が現れ苦しむんだけど強敵 キム・リュウヒ戦で「(朝鮮戦争の最中)彼は食えなかったけど、力石は自ら飲まなかった」と勝機を見出すところは本当に感動しましたね。

メモ４📝
場面ごとに赤や青のフィルターかけたり漫画の吹き出し(少年院でのリンチシーン)入れたり日活時代に鬼才 鈴木清順の助監督した長谷部安春監督で前に紹介した「女番長 野良猫ロック」と同じ人ですね。製作に関わってる新国劇について書きますと1917年創設の歴史ある大衆演劇の劇団で丹下段平演じた辰巳柳太郎と矢吹丈演じた石橋正次はともに新国劇出身です。新国劇出身で辰巳柳太郎の弟子といえる俳優は大友柳太朗(映画「タンポポ」のラーメンの無斎先生ね)と緒形拳がいますね🤓

メモ５📝
石橋正次は浜田光夫とのＷキャストの特撮ドラマ「アイアンキング」や刑事ドラマ「夜明けの刑事」(坂上二郎、元モップスの鈴木ヒロミツも出演)の印象強いですね。力石徹演じた亀石征一郎は東映ニューフェイス第６期生で千葉真一と同期でプライベートでも親交があったようです。マンモス西演じた山本正明(山本磯六)は「ウルトラマンＡ」の隊員役でさかのぼること「ウルトラセブン」のフルハシ隊員役の候補に上がっていたけどスケジュールの都合で実現しなかったそうです。結果石井伊吉(毒蝮三太夫)が「ウルトラマン」のアラシ隊員に続いてレギュラー出演となりました。

https://youtu.be/Hzpa1SCq3AE?si=3Fjg5T4XzpubVtZ2


🥊Special Thanks to🥊 Ensaidmada


矢吹丈に裏切られても彼を信じ続ける丹下段平の姿には感動しましたよ。もはや親子の関係だよね。丹下段平若山トレーナー演じた「ウルトラセブン」のキリヤマ隊長こと中山昭二について書くの忘れてた🤕

【特別企画】
さらに『あしたのジョー』を理解するために見るべし🥊見るべし🥊

TMS60周年
『あしたのジョー』の次回予告を全話繋げてみました

https://youtu.be/JJ_PFvU5F64?si=AljjwiVVGO19lrGH

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