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『 鯨神 』(1962)

監督 田中徳三(本編)、小松原力(特撮)
脚本 新藤兼人
原作 宇能鴻一郎 「鯨神」(文藝春秋新社版)
撮影 小林節雄(本編)、的場徹(特撮)、石田博(特撮)
編集 中静達治
音楽 伊福部昭
企画 米田治、竹谷豊一郎
製作 永田雅一
製作会社 大映東京撮影所
配給 大映

出演者 (役名)
勝新太郎 (紀州)《喧嘩に強い流れ者の鯨漁師》
本郷功次郎 (シャキ)《復讐に燃える若き鯨漁師》
藤村志保 (エイ)《シャキの妻》
江波杏子 (トヨ)《網元の娘》
藤原礼子 (オコマ)《居酒屋の女将》
高野道子 (ユキ)《シャキの妹》
志村喬 (鯨名主・網元)
竹村洋介 (カスケ)《シャキの幼馴染みでユキの夫》
上田吉二郎 (土佐ザメ)
北城寿太郎 (片目)
村田知栄子 (シャキの母)
見明凡太郎 (ヨヘエ)
杉田康 (シャキの父)
谷謙一 (別当)
橋本力 (ひげ面)
藤山浩二 (シャキの兄)
阿部脩 (刃ザシ)
宮嶋健一 (大別当)
須藤恒子 (エイの老母)
橘喜久子 (シャキの祖母)
ウイリアム・ヒューズ (神父)
佐々木正時 (別当)
大塚弘 (刃ザシ)
森一夫 (刃ザシ)
一條淳子 (オコマの店の女給)
藤江律子 (オコマの店の女給)
加藤雅子 (オコマの店の女給)
真杉美智子 (隣村の女給)
劇団ひまわり
ほか 。

メモ1📝
芥川賞を受賞した宇能鴻一郎の同名小説を大映が映画権を獲得し新藤兼人が脚色し田中徳三が監督した家族を鯨に殺された若き漁師の執念の復讐劇。

メモ2📝
明治初期 紀州、長州、肥前と捕鯨を生業とする地域では二又の潮を吹く巨大なセミクジラが現れるようになった。モリと網で捕獲しようとする漁師たちの船を体当たりで破壊し体に飛びついた者を海中に引きずり込んで溺死させることから《鯨神》として代々恐れられていた。

これまで何十人もの漁師の命を奪われた肥前平戸島 和田浦集落では村人が皆《鯨神》への復讐に取り憑かれていた。鯨にモリを打ち込む「刃ザシ」の祖父、父、兄を相次いで殺された若者 シャキ(本郷功次郎)は当然のごとく鯨漁師になった。

ある日村の鯨名主(志村喬)は《鯨神》を倒した者に名主の名跡、田地、屋敷、娘のトヨ (江波杏子)を与えると宣言しシャキも名乗り出る。そこに紀州から流れてきた鯨漁師 紀州 (勝新太郎)も現れ彼も名乗り出る。

メモ3📝
突然ですが…今週は《勝新太郎映画祭2025》開催します。そんなわけで第一夜スタートです🤓この映画初見でした。まず漁村の人々のリアリティー溢れる衣装&ビジュアルに驚きました。脚本(脚色)に新藤兼人が入ってるから独立系の彼の映画(「裸の島」)観てる錯覚に陥りました。カラー作品だけど今村昌平監督の「神々の深き欲望」も。生真面目なシャキと乱暴者の紀州という2人のそれぞれタイプが異なる漁師が反発し合うもどこかで通じるところは良いですね🤔藤村志保演じるエイと江波杏子演じるトヨ。こちらもそのビシュアルと思考ともにまったく異なる女性でしたね。エイは受け身で運命を受け入れるタイプの古来の日本女性像でトヨは父親の提案する《鯨神》を倒した男に嫁入りすることに対して反発を抱く近代的な女性。

メモ4📝
冒頭から紀州と激しく対立する土佐ザメの上田吉二郎が実に良いですね。その特徴的な声に台詞回しはどんな映画でもほぼ同じで😛私は黒澤明監督の「どん底」で認識しました。昭和時代のTVのモノマネ番組ではよく真似されてたんですよ。林家三平師匠や田中角栄首相とかと混じって。居酒屋の女将 オコマ演じた藤原礼子は勝新の兄 若山富三郎の奥さんです。東宝から参加した志村喬はさすがに貫禄あって絵が締まりますね。浜辺で村人を前に演説するところは黒澤明監督の「七人の侍」の勘兵衛を彷彿させましたね🤓

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https://youtu.be/728SPnkoF8o?si=rGW-Tpb99ZOkJXO3


🐳Special Thanks to🐳角川シネマコレクション


音楽の伊福部昭(ゴジラの音楽が有名)について書くの忘れてしまった。鯨漁に行く前に気合いを入れる土着的ダンスのシーンがその音楽ともにもう最高でしたね🤓

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