13

フルート奏者のこの女。こいつのソロコンサートの最中に、会場に「ストリップ劇場」と書いた代用シールを貼る。
その瞬間、フルート奏者は自分がストリッパーであると思い込んで踊りだし、観客もこいつのソロストリップショーを金を払って観に来ていると認識する。
ダンス未経験者によるぎこちない踊りであるが、ソロコンサート中の責任感とプライドがそのまま残っている影響で、全身全霊をささげて踊ってしまう。
しかも、こいつのフルートにかける情熱は半端ないので、体に叩き込まれたフルートの動きが時々クセという形で現れてしまう。
踊りながら無意識的にフルートを吹いては、「あれ?なんで私フルートなんて吹いてるんだろう?」と我に返って再び踊りに集中する。そんなのを繰り返してしまうのであった。
だが、フルートを吹いて踊りながら脱衣していく様子は、観客に新鮮な印象を与え、好評を博すのであった。

1 0

人気の記事