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【畳の上のドールハウス】

第一章:静寂の競技会場、止まった時間

競技かるたの聖地。本来であれば、読手の声と畳を叩く鋭い音が響き渡るはずのその会場は、異様な静寂に包まれていた。

色とりどりの鮮やかな袴に身を包んだ女性たちが、一斉に前傾姿勢をとっている。指先を畳に触れさせ、背筋を伸ばし、獲物を狙う猛禽類のような鋭い眼差しで眼前の札を見つめている。だが、彼女たちはピクリとも動かない。瞬き一つ、呼吸の乱れ一つない。

「完璧だ……」

俺は静かに会場の入り口を閉めた。この空間全体には、俺の手によって「ドールハウス」と書かれた代用シールが貼られている。

シールが発動した瞬間、この広大な競技会場は、その中にいる人間もろとも巨大なミニチュア模型へと定義が書き換えられた。彼女たちは今、自分たちを精巧に作られた「ミニチュア人形」だと思い込んでいる。人形に意思はなく、動きもない。

凛とした空気が漂う中、彼女たちは極限の集中状態のまま、疑似的な時間停止の世界に閉じ込められていた。

第二章:品定めされる「最高級の人形」たち

俺はゆっくりと、動かぬ女たちの間を歩き始めた。「さて、どいつからにするか……」

袴姿で前傾姿勢をとる彼女たちの背後は、俺にとって最高の眺めだった。腰を落とし、お尻をわずかに突き出したそのポーズは、競技に没頭するアスリートのような美しさと同時に、無防備な肉体の誘惑を放っている。

一人の女性の前で足を止める。彼女は眼鏡をかけ、知的な光を宿した瞳で一点を見つめていた。その凛々しい表情のまま、彼女は自分が「人形」であるという催眠に深く沈んでいる。

「これほど真剣な顔をしながら、なすがままにされる。滑稽で、最高じゃないか」

俺はその真剣な表情を指先でなぞってみたが、彼女の頬は冷たく静止したままで、瞬き一つ返ってこない。さらに、突き出されたお尻を無造作に撫で回しても、彼女はそれを当然の運命のように無反応で受け入れている。どんなに弄ばれても表情ひとつ崩さないその様子に、俺は思わず口角を上げた。

「ほう、どれだけ辱められてもその顔を保てるとは……競技者の集中力とは大したもんだな」と、皮肉たっぷりに彼女の耳元で囁く。

俺は懐から新しい代用シールを取り出した。そこには「人形」とだけ記してある。目星をつけた女たちの項(うなじ)や背中に、次々とそのシールを貼っていく。これで彼女たちは、この会場という「ドールハウス」の外に連れ出しても、自分の役割を忘れることはない。

俺は動かない彼女たちを一人ずつ抱え上げ、外に待機させていた車へと運び込んだ。積めるだけ積み込み、俺だけの「コレクション」を回収していく。

第三章:屈服のギャラリー

自宅の地下室。そこは今、世にも奇妙なギャラリーへと変貌していた。

壁際に、持ち帰った女たちを隙間なく並べていく。彼女たちの姿勢は、あの会場にいた時のままだ。両手と両膝を床につき、頭を低く下げ、視線だけを前方に固定した前傾姿勢。

「……ククッ、どいつもこいつも俺の前に跪いて、命乞いでもしているみたいだな」

はだけた着物の裾から覗く曲線。本来なら高潔な精神を宿しているはずの競技者たちが、ここではただの、声も出さない「屈服した肉体」でしかない。

彼女たちの脳内では、自分は人形であり、この姿勢こそが正解なのだと書き換えられている。だからこそ、俺が彼女たちの衣服を乱し、望むままにその身体を蹂躙しても、彼女たちは一切の抵抗を示さない。

第四章:完全なる敗北のポーズ

俺は、一際美しい袴の女の背後に回った。彼女は俺の存在を認識しているはずだが、瞳に映っているのは「持ち主」を見上げるような、空虚で従順な光だけだ。

「いいポーズだ。お前たちは今、人生で一番美しい屈服の中にいるんだぞ」

床に深く頭を下げた彼女たちのその姿勢は、正面から見れば完全な敗北を認め、慈悲を乞う恭順のポーズにしか見えない。 だが、ひとたび背後に回れば、それは無防備に尻を突き出した、淫らな誘惑のポーズへとその意味を変える。背後から覆いかぶさり、その奥深くまでを暴くのに、これ以上ないほど都合の良い形。 無残に解かれた袴の隙間から、剥き出しになった場所へと俺が容赦なく欲望を叩き込んでも、彼女たちはその屈服のポーズを崩すことなく、羞恥に震えることも、拒絶の言葉を吐くことも許されない。

こうして、かつて畳の上で輝いていた彼女たちは、永遠に解けることのない催眠の檻の中で、完全敗北を認めた「人形」として、俺の慰みものになり続けるのだった。

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