今日の記録書いておく

俺の高校の校舎、最上階には3年の2クラスしかない。俺のクラスと、もう一つは看護系で女子が9割のクラス。今日は早帰りの日で、みんな早々に帰らされた。でも俺は進路相談があったから、面談を適当に済ませて自分の教室に戻った。

廊下も教室も静まり返っていて、人の気配が一つもない。これはチャンスだと思った。

隣の女子クラスに入って、1、2年の時みたいに可愛い子のリコーダーをいただこうとロッカーを確認したけど、3年からは音楽の授業がないのか、一つもなくてがっかりした。

でも、一つの机にカバンが置いてあるのを見つけた。〇浅ちゃんのカバンだ。女子クラスで3番目くらいに可愛い子。そういえばさっき職員室で見かけたな、進路相談が同じ日だったのか。

気づいたらカバンをあさっていた。間接キスがしたく、水筒を探すが見つからない。代わりに、もっといいものを見つけた。歯ブラシだ。

見つけた瞬間、心拍数が跳ね上がる。念のため一度廊下に出て耳を澄ます。最上階だから階段の足音がすれば誰か来るのがすぐ分かる。音がしないことを確認して、歯ブラシケースを開け、キャップを外し、唇に当てる。

湿っている。2、3時間前に使ったばかりのほやほやだ。興奮が高まり、ゆっくりと加えて口の中で丁寧に味わう。普段全然話す機会のない女子と、知らない間に間接キスをしている背徳感がたまらない。

味わった後、調子に乗って舌をこすって舌苔掃除をしたり、そのまま歯を磨いたりした。でも普段歯磨きをあまりしないせいで、少し歯ブラシが黄ばんでしまい焦る。カバンにあったハンカチで軽くぬぐってごまかし、キャップをつけてケースに戻し、カバンの中の違和感のない位置に戻した。

自分のクラスに戻ったタイミングで足音が聞こえてきた。〇浅と担任が一緒に戻ってきた。どうやら〇浅が面談の最後だったらしく、教室に残ってる生徒がいないか見に来たらしい。

女子クラスの担任が俺を見つけて「君、何やってる？早く帰りなさい」と怒ってきた。
「すみません、今面談終わってトイレしてました」と大嘘をつく。少し遅かったら現場を見られていたと思うと変な汗が出てきた。
そして、〇浅と一緒に下駄箱まで先生に送られる。

道中、隣の〇浅を見る。可愛い女子が集中するクラスで3番目に可愛いだけあり、近くで見るとやっぱめちゃくちゃ可愛い。本当にこの子とキスしちゃったんだ....と悦びを噛みしめていた。