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>>119
続き

それから2〜3ヶ月たった真夏のある日。
彼女が同行にくる日。前日からLINEに「明日はよろしくお願いします!」って可愛い絵のメッセージ。
彼女とのLINEのやり取りは同僚で俺だけ。(多分)
こっちも嬉しかったし、やはり興味持ってくれているんだな。

だがそこは超変態の俺。
正当法なやり方は面白くなかった。

その日、真面目に同行し仕事して‥‥【本当は仕事なんてどうでも良く、彼女の家を突き止めたいだけ】‥‥事務所に帰る途中、なんとなんと線状降水帯で集中豪雨に見舞われてしまった。
道路は冠水しているし、「危ないから待機しよう」と言ってコンビニで途中待機。
雨は止まずに夕方になってしまった。
「今日はオフィスに戻るの?ヤバいんじゃない?」
「困りました、傘持ってきて無いんですっう‥·」
「上司の◯◯さんに電話しなよ、今日は無理だって」
「そうですね、わかりました!」

そして、「大雨だから家まで送って行くよ!」
「えぇ〜良いんですか?反対方向ですよ」
「いいよ、こんな大雨で見捨てられないよ」
って感じの会話で、彼女を自宅まで送って行く事になった。
雨が弱くなるまで、一緒に車に乗っていたかったけど、雨が弱くなったら「この辺で」みたいな手前で降ろす事になったら残念過ぎるので大雨の中を強行突破した。
集中豪雨に感謝だ!

雨は前も見えない位に降っている。
彼女の自宅のおおよその場所を本当は知ってるのに、わざとらしく案内してもらう。

「そこを曲がって〜こっちですっ!あっそこの細い道です。あっあの黄色の家ですっ!」

彼女は何の疑いも無く、超変態の俺に素直に自宅を教えてしまった。
2年以上かけて接近し、良からぬ事を妄想してきた俺であるが、いよいよ現実味をおびてきたのである。


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