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>>355 (大晦日の悪夢①)

「お母さん、帰省してる友達と食事行ってくるね。少し遅くなるから…」

大晦日の夕方5時過ぎ、Sが自分の車で急に出かけて行った。
友達と食事というのは全くの嘘で、副市長から突然メールがあり、ホテルに呼び出されたのだ。
そのメールには、今年の忘年会に後に副市長らから受けた辱めの画像が1枚だけ添付されていた。

(メールにが「食事会をするから必ず顔を出すように!」ってあるけど、絶対変なことされるんだろうな…)
不安に思いながら、Sは一人で、副市長に指定された隣の市の大きなホテルのロビーに向った。

ロビーには、予想通り副市長派のY課長が待っていた。

「Sさん、遅いじゃないか。副市長がずっと待っているんだよ」
「でも急な連絡だったから、すぐには来れなくて…」
「わかったよ。今日の食事会だけどレストランとかじゃなくて、部屋にみんな集まってるから早く行こう」
「みんなって、誰が参加してるんですか?」
「大晦日だし、そんなに人数はいないよ。いつものメンバー4,5人ぐらいかな?」
「女の人は…?」
「女性がいないから君を呼んだんじゃないか。それに副市長がいるんだから、わかってるんだろ?」

Y課長に半ば強引に手を掴まれ、Sは副市長らが待つホテルの部屋に入った。

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