トランプ保護関税政策の効果(見通し)
>【速報】トランプ関税めぐり政府が対策本部開催 石破総理「誠に遺憾」トランプ氏「日本に対する関税25%」を表明
2025年7月8日(火) 09:55 TBSテレビ
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2030711
>アメリカのトランプ大統領が日本に対して2025年8月から25%の関税を課すと表明したことを受け、政府は対策本部を開きました。石破総理は「誠に遺憾だ」と話した上で、関税措置がおこなわれる2025年8月1日(金)までの間、粘り強く交渉を続けていく考えを示しました。
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〓平均的な日本車の2倍〜10倍の値段でも圧倒的人気を誇るメルセデスやフェラーリ。
〓25%程度の関税に動転する暇があったら、劣等財の5倍〜10倍もするブランド性の高い製品を生産・輸出して、販売台数の減少を跳ね返せ!
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Vive la France!
Vive les Etats-Unis!
Vive le Japon!
アメ公っちゅうのはなァ、頭ではちゃんと分かっとるんや。景気が冷え込み懐が寂しくなった時こそ商売繁盛するロクでもない劣等財メーカーなんぞ延命させても、百害あって一利なしや、ってな。
けどやな、あいつらは大恐慌のあと、民主党が幅利かせとる時代に、移民をメシ代ギリギリで使い倒す未熟練の奴隷みたいな労働力としてノーリミットで受け入れてしもうたんや。
ほんで「ジェネリック・モーターズ」とかいうポンコツ企業に メルセデスやフェラーリに比べたら しょうもないブツ作らせて、それをまた貧乏移民に押し売りする…そういう商売のカタチがもう出来上がってしもうててなァ。
そんなん、今さら一日二日でぶっ壊せるもんやあらへんやろ。
これからアメリカ経済を どう建て直したらええねんって途方に暮れてんねん。
せやから、つい愚痴の一つも口に出るっちゅうワケや。アメ公かて人間やからな。
若いモンがブツブツ言うとるの聞くとなァ、「おんどれこのアホンダラ! 南北戦争で無様な姿を晒した負け犬の民主党なんぞに票入れるから、アメリカ経済がここまで腐っとんねん!」って、一発ガツンと張り倒したろか思うときもあるで。
トランプはんがもうちょい若かったら、「失業者は軍隊に入れ!」って ほんまにブチかまして更生させとったかもしれんわ。
でもなァ、そこをグッと堪えてや、「アメリカ製品、買うたってやってくれや…」っちゅうて、情けない若造どもの気持ちを代弁しとるワケや。なさけない話やけどな。
民主党みたいに、不況をチャンス言うて、役立たずの劣等財メーカー温存しとる限り、アメリカ経済の再建なんぞ夢のまた夢や。
つまりやな、これは理屈ちゃうねん。気持ちの問題やねん。仁義や、情の世界や。
ほな、どないするんかっちゅう話やけどな──
「日本のクルマ屋は商社と手ェ組んで、アメ車を書面上いっぺん日本に輸入してやな、そっから第三国に流すんや」言うて、ソレっぽい会社いくつか立ち上げたったらええねん。
同じノリでやな、「全農は商社と手ェ組んで、アメリカの農産物を名目上いっぺん日本に通して、そっから第三国に再輸出します」言うて、貿易会社ちょこちょこ立てたったらええねん。
ほんで農水省とか経産省の役人どもはやな、そういう“建て前商売”にシノギとして協力せんかいっちゅう話や。なぁ? ワイの言うてること、分かっとるやろ?
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(アメリカ製GM車を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像1)
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(アメリカ製GM車を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像2)
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(アメリカ産小麦を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像)
アメリカんやつらもなぁ、心ん底じゃよう分かっちょっど。
景気が冷えて、みんなのふところがさみしかなっ時に、ちぇっちぇと勢いつけっ劣等財んメーカーばっか残しちょっがじゃっども、そんなこたぁ国のためになっわけなかど。
百の害あって一つん得もなかっち、そういうこっじゃっで。
じゃっどん、あの国はな、大恐慌んあとっから、民主党ち言うとが仕切っちょって、移民ば、ただ飯食えっとができっ程度の金でコキ使う、未熟練労働っちゅう扱いで、もう青天井で受け入れちょったとよ。
ほんで「ジェネリック・モーターズ」ち言うような、下っ端もんばっか安う作らせて、そればまた貧しか移民どんに売りつけるちゅう、そげん商売がまるで国ん柱んごとできあがっちょったとよ。
そいが一朝一夕に壊れるはずもなかど。
ほんのこて、アメリカん経済ば、こいからどげん立て直せばよかとけって、みんな困っちょっど。
そいじゃっから、アメリカん民草もな、愚痴の一つや二つ、ついこぼしちまうがやろな。
若か者ん嘆いちょる声ば聞いたら、「なにさらしかしもんそ、こらド阿呆! 南北戦争で醜態さらした負け犬ん民主党になんか票入れるけっ、国ん経済がこげなザマになっちょっとじゃが!」ち、啖呵ん一つも切りたなるがな。
トランプはんが、もうちいと若ければよ、
「若か無職どんは軍隊で根性たたき直させっ!」ち、拳で語っかもしれんど。
じゃっどん、そいばこらえて、代わりに「アメリカ製品ば買うてもらえんけ〜?」ちゅうて、不器用な若か者ん心の内ば代弁しちょっ。
──そいが仁義ち言うもんじゃっど。
不況ば追い風にしっ貧乏神メーカーば守っちょる民主党んやりかたじゃ、アメリカん経済立て直すなんか、夢のまた夢じゃっが。
結局のとこは、そいは理屈じゃなか。
人の心、情ち言うもんじゃっど。
ならば、こげんしたらよかでな?
「日本ん車屋は商社と組んで、アメ車ばまず書類ん上で日本にいっぺん入れて、そっから第三国に流す」ちゅうて、貿易会社ば何軒か立ち上げたらよか。
同じように、「全農も商社と手ぇ組んで、アメリカん農産物ば一旦書類だけ日本に入れたち見せて、そっからまた別ん国に出し直す」ち言うてな、そげな会社ば何軒かこしらえたらよか。
ほんで農水省も、経産省も、そのへんの“筋”ばよう汲んで、支援ちいう名の仁義ば通したらよかが──
筋ば通すち言うこっは、そういうこっじゃっど。
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(アメリカ製GM車を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像1)
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(アメリカ製GM車を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像2)
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(アメリカ産小麦を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像)
アメリカのやつらもなぁ、ほんとは心の底ではちゃんと分かっとるんだて。
景気が冷え込んで、ふところがさみしくなるの待っとったかのように、調子こきだす劣等財のメーカーなんか、温存したって、国のためにならんことぐらい──百の害あって一つの得もあらへんがね。
でもよぉ、あの国はさ、大恐慌以降、民主党っちゅう連中が牛耳っとってさぁ、移民をただ飯食えるだけのカネで使い倒す未熟練の労働力として、青天井で受け入れてきたんだわ。
ほんで「ジェネリック・モーターズ」みたいな下級もんば、なるべく安ぅ作らせて、そればまた、同じような貧乏な移民に売りつける──そんな商売が、まるで国の柱みたいになっちゃったんだわ。
そんなん、今日や明日で壊せるもんじゃにゃあわ。
ほんで、これからアメリカ経済をどーやって立て直せばええんかって、みんな途方に暮れとるんだて。
だもんで、アメリカの一般の人たちもな、ついつい愚痴の一つや二つ、こぼしちまうんだわ。
若い衆の嘆いとる声聞いたらよぉ、「なにさらしとんのじゃ、このドアホ! 南北戦争でみっともない姿さらした負け犬の民主党なんかに票入れるで、国の経済がこんなザマになっとるんだがね!」って、啖呵の一つも切りたなるがね。
トランプさんが、もうちょい若かったらなぁ、「若い失業者は軍隊で根性たたき直せ!」って、拳で語っとったかもしれんわ。
でもさ、それをぐっとこらえて、代わりに「アメリカ製品、買うたってくれへんか」っちゅって、不器用な若い衆の心ん中を代弁しとるんだわ。
──それが、仁義っちゅうもんだがね。
不況を追い風にするような貧乏神みてぇなメーカーばかり守っとる民主党のやり方じゃ、アメリカ経済の立て直しなんて、夢のまた夢だわ。
結局な、これは理屈の話やのうて、人の心──情っちゅうもんの話なんだて。
ほんなら、こんなふうにしたらどーだわ?
「日本の車屋は商社と手ぇ組んで、アメ車をまず書類の上で日本に一旦入れたことにして、そっから第三国に流す」っちゅってさ、貿易会社を何軒か立ち上げりゃええがね。
同じように、「全農も商社と手ぇ組んで、アメリカの農産物を一旦書類上だけ日本に入れたことにして、そっからまた別の国に再輸出するんだわ」っちゅうて、似たような会社をいくつか作りゃええがね。
ほんで農水省も、経産省も、そのへんの“筋”をちゃんと汲んで、支援っちゅう名前の仁義を通しゃあええんだわ。
筋を通すっちゅうのは、そういうことだて。
https://i.postimg.cc/pXbsR9B9/Nova20250715123942.jpg
(アメリカ製GM車を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像1)
https://i.postimg.cc/D0qd8gcS/Chat-GPT-Image-2025-7-15-11-51-18-png.jpg
(アメリカ製GM車を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像2)
https://i.postimg.cc/wj7bDzsS/Chat-GPT-Image-2025-7-15-12-32-15-png.webp
(アメリカ産小麦を一旦日本に輸入したジャパニーズ・セールスマンがブラジル向けに再輸出するイメージ画像)
>国際司法裁判所が勧告的意見“各国が気候変動対策の義務負う”
2025年7月24日(木) 5時51分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250724/k10014872941000.html
>国際司法裁判所は国際法のもとで各国が温室効果ガスの排出削減など気候変動対策をとる義務を負うとする勧告的な意見を出しました。アメリカのトランプ政権が気候変動対策に消極的な姿勢を示すなか、各国の対策の後押しにつながるのかが焦点です。
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〓法の支配や自由主義ブルジョア憲法を尊重する西側先進国の経済成長が停滞する一方、法の支配や自由主義ブルジョア憲法を尊重しない無法国家が、劣等財の近隣窮乏化輸出(Beggar-Thy-Neighbor)で本来 実現すべきでない高度経済成長を謳歌し繁栄してしまった1990年代以降の歪んだ世界経済が、温暖化ガスの過剰発生の原因である。
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>社会主義計画経済においては個々の人民の“能力”に関して『党中央』が下す評価に応じて計画的に働き、個々の人民の“必要”に関して『党中央』が下す決定に応じ 財サービス(必需品)の分配が行われる。
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〓すなわち共産主義マルクス経済学者は、正常財を選好する消費者行動に『物神崇拝(フェティシズム)』のレッテルを貼り付けて生活必需品や不況を追い風とする劣等財の生産・消費しか認めない。
〓特権階級(ノーメンクラツーラ)によって社会主義計画経済に縛り付けられ、最低生存費で無制限の労働供給を義務づけられ、『世の中の主役』とおだてられる共産主義国家の人民(プロレタリア階級)。
〓従ってウィリアム・アーサー・ルイスの二重経済モデルに従えば、社会主義計画経済は、黒人奴隷に依存した南部の綿花プランテーションや、農地に縛り付けられた農奴から税を毟り取った絶対王制と何等かわらない。
〓不況を追い風とする劣等財の生産・消費しか認めない支那のような共産主義国家が、劣等財の近隣窮乏化輸出(Beggar-Thy-Neighbor)によって過剰な経済的繁栄を続けている状況を食い止める必要がある。
>エクアドルの外務・移民相「米・支のバランス維持が発展に必要」
2025年7月25日(金) 5時20分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250725/k10014873591000.html
>日本を訪れている南米・エクアドルの外務・移民相が2025年7月24日(木)、NHKの取材に応じ、アメリカと、支那という2つの大国との関係について「アメリカと支那からの支援を保ちそのバランスを維持することが、われわれの国の発展のために必要だ」と述べました。
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〓左朝鮮やカンボジア、チベット、ウイグル、内モンゴルのようにならないために日本が長い歴史を通じて支那を警戒することに一体どれ程の労力を注ぎ込んで来たかを中南米諸国は大いに学ぶべきだ。
〓また嘗て鎖国政策によって一度 後進国に成り下がった江戸幕末の日本が、明治維新の後、一足飛びにアメリカやフランスのような自由主義ブルジョア憲法の先進国を目指すのではなく、取り敢えず後進国であるドイツを手本にドイツと同盟を結んでアメリカやフランスなど自由主義ブルジョア憲法を持つ先進国に反抗・対抗する安易な選択、安易な国家目標を設定した結果、国の進路を大いに誤り途端の苦しみを味わった。
〓中南米からの移民に厳しいことを言うトランプ政権を感情的に毛嫌いするのではなく、その声に謙虚に耳を傾け、安易に中国共産党と誼を通じるのを控えて自国の正しい進路を探る必要がある。
『中央銀行の独立性と戦時下の中立性』
・国際決済銀行(BIS)は第一次世界大戦後のドイツ賠償金支払いを管理する目的で1930年に設立。
・BIS: 中央銀行の中の中央銀行 /各国中央銀行を指導し、グローバル金融ネットワークの中核を担う。
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(Yago Veith 2003)
・オーエン・D・ヤングの「ヤング案」に基づき、各国中央銀行が出資。
・BISの初代総裁にはロックフェラー財閥系のチェース・ナショナル銀行の元頭取で、連邦準備銀行総裁のゲーツ・W・マッギャラー[Gates W. McGarrah]が就任した。 老練かつ如才のない銀行家だったマッギャラーは一九三三年に総裁を辞任している。
・二代目のBIS総裁は、醜聞記事を売り物にしていたニューヨーク・ワールド紙の元記者で、派手好みのレオン・フレーザーだった。この四十三歳の男は元々、街頭演説家、地方周りの劇場の支配人や女装の喜劇俳優をしていた人物である。フレーザーは財政や経済の知識をほとんど持ち合わせていなかったが、財界のお偉方の面々と強力なコネがあり、また忠誠心や国境を認めない、強烈な拝金主義者でもあった。ヒトラーが権力を握ってからの最初の二年問に、BISを通じてナチスに融資をすることで、フレーザーは影響力を強めていった。
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・一九三五年にマンハッタンにあるファースト・ナショナル銀行の本社社長に就任した後も、フレーザーはBISの事業活動に対して影響力を巧妙に行使し続けた。このことは一九四〇年代まで続いたのである。
・1939年9月に第二次世界大戦が勃発した後、BIS理事会は 戦時中も銀行を開設し続け、中立を維持した侭 営業を続けることを決定。
・銀行を維持するために1930–31年の対ドイツ債券投資に関する利息支払いを戦争中も受け続ける必要があり、ベルギーやオランダなど占領地から略奪した金をドイツが溶解加工(リメルト)して出所を隠した上でBISに渡していた。
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・トーマス・H・マッキトリック(アメリカ人、第3代BIS総裁)
→戦時下のBISを率いた人物。
→アメリカ国籍ながら、ナチスや枢軸国代表と共に会議を進行。
→戦争を超えて金融界をつなぐ象徴的存在。
・レオン・フレーザー(第2代BIS総裁)
→元新聞記者で金融知識は浅いが、米財界とのコネと拝金主義で台頭。
→ナチスへの融資を積極的に推進。
→1935年以降は米国銀行界で要職を得つつ、BISに影響力を残す。
・その他の第2次大戦中の国際決済銀行役員
→IGファルベン社長ヘルマン・シュミッツ、ゲシュタポ高官シュレーダー男爵など、ナチス中枢の経済人が名を連ねる。
・1941年、ナチ占領下のブリュッセルに「有価証券発行銀行」が設立された。この機関はナチス協力者によって占領費用を賄う目的で作られたものであったが、アメリカ人の国際決済銀行(BIS)総裁マッキトリックは同銀行にBIS口座の開設を許可してしまう。これは自ら掲げた「ナチ占領下の新機関との取引を避ける」という中立原則に反するものであった。
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BISは、1930–31年の対ドイツ債券投資に関する利息支払いを戦争中も受け続け、その大半は 金(ゴールド)で支払われていた。
→この金の一部は、ベルギーやオランダなど占領地から略奪されたものであり、ドイツが溶解加工(リメルト)して出所を隠した上でBISに渡されていた
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・永世中立国スイスは自国の安全保障を金融面における中立と密接に結びつけ、ドイツに対し「金融ハブとして協力可能である」と暗に示した。ヒトラーにとってスイスは、国際的信認を保持しつつハード・カレンシーを供給できる唯一の拠点として温存された。
→ドイツにとってBISの存在は依然として不可欠だった。フランス占領後、ドイツはスイス経由でポルトガルのタングステンやブラジル産工業ダイヤなど戦略物資を調達していたが、その決済にはスイス・フランを中心とするハード・カレンシーが必須であった。国際金融ネットワークを維持し、ライヒスバンクの国際業務を代行しうる組織として、BISは第三帝国の戦争経済における金融的窓口の役割を果たした。ただし、これは単なる「ドイツへの協力」ではなく、スイスや他の中立国にとっても自国の経済的生存戦略であり、BIS自体も連合国との関係を保持し続けた。
〓「第二次世界大戦が勃発した後 BIS理事会は戦時中も中立を維持した侭 営業を続けることを決定」…これは『中央銀行の政府からの独立性』の名を借りた永世中立制度の濫用である。
〓すなわち「自由主義国家だろうが、絶対専制君主国だろうが、共産主義国家だろうが、ファシズム国家だろうが、時の政府と異なり中央銀行は必ず存在しなければならない。だから中央銀行は共産主義体制でもファシズム体制でも絶対王制でも受け容れる。それが政府からの中央銀行の独立性だ」という主張である。
〓臆面もなく このような主張を垂れ流す中央銀行に法の支配と自由主義ブルジョア憲法に拠って立つ西側先進国経済の舵取りを任せる訳にはいかない。
〓ナチスは永世中立国スイス経由でポルトガルのタングステンやブラジル産の工業ダイヤなど戦争遂行に必要な戦略物資を調達したが、それは占領地から略奪した金をBISへの利払いに当てたナチスの求めに応じてナチスの口座にハード・カレンシー(基軸通貨)であったスイス・フランを国際決済銀行(BIS)が供給したから可能となったことである。
〓フランスが敗れたナポレオン戦争の時とは対照的に、第2次世界大戦では たまたま法の支配と自由主義ブルジョア憲法を共有するアメリカやフランスが勝利したから良かったものの、中央銀行の連合組織である国際決済銀行(BIS)は どちらが勝とうが自分達さえ生き延びられれば良いという“永世中立のスタンス”だった。
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〓これはナポレオン戦争当時のロスチャイルドをプロトタイプとする近代銀行業の内包する致命的な反社会性である。
〓永世中立国スイスの国家生存戦略と自由主義ブルジョア経済の繁栄を支えるべき中央銀行の在り方を混同するのは愚の骨頂である。
〓「経済が衰退して日本やアメリカ、フランスが共産化してしまったとしても、それはそれで中央銀行は一向に構わない。それが政府からの中央銀行の独立性の意味するところだ」などと政府からの中央銀行の独立性の意義を履き違える中央銀行員がいるならば、彼等は西側先進国の中央銀行員として不適格という謗りを免れない。


【You】
以下の記事とコメントを要約せよ。
>米FRB 最新経済報告 幅広い産業で関税政策の影響懸念
2025年3月6日(木) 8時35分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250306/k10014741041000.html
>アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は最新の経済報告を公表し、経済活動はわずかに拡大したとの認識を示しました。
>一方、幅広い産業でトランプ大統領の関税政策による影響が懸念されていると指摘しています。
>FRBは2025年3月5日(水)、全米12の地区の連邦準備銀行が各地域の企業への聞き取りなどをもとにまとめた最新の経済報告を公表しました。
>この中では全体の経済活動について、ことし2025年1月中旬以降、わずかに拡大したという認識を示しました。
>一方、石油化学製品から事務用機器にいたるまで製造業の関係者はトランプ大統領による貿易政策の変更がもたらす潜在的な影響に懸念を表明したとしています。
>また建設業界では一部の関係者が、関税が木材やそのほかの資材価格に与える影響を憂慮していると指摘しています。
>さらに、労働市場では複数の地区で、移民やそのほかの問題をめぐる不確実性の高まりが現在と将来の労働需要に影響を及ぼしているという見方を示しました。
>今後数か月間の全体的な経済の見通しについてはやや楽観的だったとしていますがトランプ大統領の政策に対する警戒感が高まっていることを改めて示す形になりました。