522 4 2026/06/07(日) 22:38:45 ID:bwPOrunc0 そんなこんなで、結局その電車には会えず、今日は帰宅することになった。でも、まあいい。また会える日も来るだろう。そう思うと、自然に笑みが零れた。それからも、時々あの電車が見えないか探しながら電車に揺られていると、ある日、やっとその電車と再会することができた。相変わらずあの電車は素晴らしい。思わず夢中になってカメラを向けていると、ふと、そんなに見惚れていて、大丈夫なのかと思い、周りを見渡した。そして、気付いた。危ない! 足が、足が! そう思ったときにはもう遅くて、僕の体は線路に向かって転がり落ち、次の瞬間には電車に轢かれてしまった。ああ、またあの電車に会える。そう思ったときには、僕の意識は既にどこかへ行ってしまっていた。新年度が始まって、早数ヶ月。社会人になってそろそろ2年目を迎える。入社してからずっと仕事ばかりで、彼女など作るどころか、合コンなどの誘いも全て断ってしまっていた。先輩方からは、もっとプライベートも充実させなさいと散々言われたけれど、仕事が忙しくてそんなことを言っている余裕もなかった。 0 0
そんなこんなで、結局その電車には会えず、今日は帰宅することになった。でも、まあいい。また会える日も来るだろう。そう思うと、自然に笑みが零れた。
それからも、時々あの電車が見えないか探しながら電車に揺られていると、ある日、やっとその電車と再会することができた。相変わらずあの電車は素晴らしい。思わず夢中になってカメラを向けていると、ふと、そんなに見惚れていて、大丈夫なのかと思い、周りを見渡した。
そして、気付いた。危ない! 足が、足が! そう思ったときにはもう遅くて、僕の体は線路に向かって転がり落ち、次の瞬間には電車に轢かれてしまった。
ああ、またあの電車に会える。
そう思ったときには、僕の意識は既にどこかへ行ってしまっていた。
新年度が始まって、早数ヶ月。社会人になってそろそろ2年目を迎える。入社してからずっと仕事ばかりで、彼女など作るどころか、合コンなどの誘いも全て断ってしまっていた。先輩方からは、もっとプライベートも充実させなさいと散々言われたけれど、仕事が忙しくてそんなことを言っている余裕もなかった。