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僕は、鉄道が好きでしかたがない鉄道オタクだ。日々の憂さ晴らしは、電車や列車の写真を撮ること。写真を撮るときは、つい先ほどの仕事のストレスやこの先あるかもしれない仕事のストレスも一時忘れることができ、少なくともこの時の僕は幸せな気持ちになることができる。その上、撮った写真が上手く撮れたと思えたら、さらにその幸せは大きくなる。
それでいて、他の鉄道オタクと撮った写真を交換したり、情報を交換したりすることも好き。一人で撮影に向かうこともあれば、鉄道友達と撮影会に向かったりもする。家に帰れば、ネットで写真をアップしたり、鉄道雑誌を読み漁ったり、仕事の合間を縫っては鉄道の話題で盛り上がったりと、とにかく鉄道三昧な生活。
仕事の後は、撮影に行って写真を撮る。撮った写真を自宅でじっくり鑑賞する。もちろん、仕事中も電車が見えないか気になって、仕事そっちのけで窓の外を見てしまうことだ。
しばしば。まあ、上司には内緒だけど。
その中でも、最近は特に最後部を撮るのに夢中になっている。別に先頭でもカッコいいんだけど、なぜか最後部に惹かれてしまう。同じ車両でも、最後部は何か違う表情を見せてくれるから不思議だ。もちろん、車両によっては先頭車両と最後尾車両が違うタイプの車両もあるけれど、そういうわけじゃなく、同じ車両でも不思議と最後部は魅力的に見えてしまう。
今でも、お気に入りの一両がある。たった一度、たまたま見かけただけの最後部に、僕は心を奪われてしまった。その一両は、たった一瞬しか見えなかった。でも、その一瞬で僕の心を捕らえてしまった。それ以来、何度もその車両を探し続けている。でも、その車両に再び会うことは叶わずに今日に至る。
それでも諦めきれない僕は、ひたすらその車両を探し続ける毎日。その車両にまた会えるその日を夢見て。

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だからこそ、今日も同じように最後部の撮影に向かう。
あの頃はまだ暑かった。電車に乗りながら、蒸し暑さに耐えながら、今日はどこに向かおうかと思案する。最初はとりあえず、乗り換えをした方がいいだろうとターミナル駅を目指すことにした。ターミナル駅なら、色々な方面の電車があるから、そのあたりで適当な電車に乗ればいい。
そう思って、しばらく電車に揺られていると、やがて目的のターミナル駅に到着。ここからは、さて、どこへ行こうかと考えていたら、ちょうどいい電車が入ってきた。ここからなら、乗り換えなしで行けるところが多いし、乗ってみるかと思い、電車に乗り込む。
電車に乗り込んで、ドアの近くのポールに掴まって、早く出発しないかと待っていると、間もなく電車は動き出す。さて、今日のお目当てはどこにしようかと、車内アナウンスを聞きながら適当に乗っていく。そのまま特に目的もなく、電車に揺られていくと、やがて目的の駅に到着。ここなら結構なところまで行けるし、ここで乗り換えようと電車を降りた。
ホームに降り立って、またどこに行こうかと考えていると、ちょうど反対方面の電車が入ってきた。何の気なしにそちらを眺めていると、突然、目が離せなくなった。な、ななな、なっ!? お目当ての一両だ! 慌ててカメラを取り出し、シャッターを切る。だが、電車がどんどんと近づいてくるのに対し、なかなかシャッターが切れない。やっとのことでシャッターを切ると、すぐに電車は通り過ぎて行ってしまった。もっとしっかり撮りたかったけど、まあ仕方ない。だが、今日はラッキーだった! なんとなく今日はいいことありそうだと思っていたら、やっぱりあった!
早速この電車を追いかけようとホームを歩いていくと、ちょうど反対側の電車が入ってきた。乗り込もうとして、ふと考えた。このまま乗っていけば、またこの電車に会えるんじゃないか? 

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そう考えたときには、既に電車は出発してしまった。
しょうがない、次の電車に乗って追いかけよう。そう思ってホームの端で次の電車を待っていると、隣のホームに電車が入ってきた。あれ? さっきの電車じゃないか? そう思ったら、すぐに飛び出して階段を駆け下り、構内を猛ダッシュで駆け抜ける。だが、電車はどんどん発車してしまい、ホームにたどり着いたときにはもう電車の姿はなかった。
まあ、しょうがない。次の電車を待つしかない。そう思ってホームで待っていると、駅アナウンスが入った。どうやら先行の電車が信号待ちをしているらしく、こちらの電車に追いつかれないようになっているらしい。信号待ち!? もしかしたら、間に合うかもしれない! すぐにホームを駆け上がって、ホームの端まで行って、遠くを見渡す。すると、確かに電車が停車しているのが見えた。よし、間に合うかも!
期待に胸を膨らませていると、今度はこちらの電車が入ってきた。さっさと乗り込んで、早く発車しないかなと今か今かと待っていると、やっと電車が動き出した。でも、なかなかスピードが出ない。信号待ちの電車も、そろそろ発車するのではないかと心配になりながら、やっと次の駅に到着。しかし、この駅で停車している電車はなかった。
まあ、しょうがない。次の駅で会えるといいな。なんて考えながら、次の駅で降りる。ホームで電車を待ちながら、遠くから電車が見えてきた。しかし、残念ながら見覚えのない電車だった。

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そんなこんなで、結局その電車には会えず、今日は帰宅することになった。でも、まあいい。また会える日も来るだろう。そう思うと、自然に笑みが零れた。
それからも、時々あの電車が見えないか探しながら電車に揺られていると、ある日、やっとその電車と再会することができた。相変わらずあの電車は素晴らしい。思わず夢中になってカメラを向けていると、ふと、そんなに見惚れていて、大丈夫なのかと思い、周りを見渡した。
そして、気付いた。危ない! 足が、足が! そう思ったときにはもう遅くて、僕の体は線路に向かって転がり落ち、次の瞬間には電車に轢かれてしまった。
ああ、またあの電車に会える。
そう思ったときには、僕の意識は既にどこかへ行ってしまっていた。

新年度が始まって、早数ヶ月。社会人になってそろそろ2年目を迎える。入社してからずっと仕事ばかりで、彼女など作るどころか、合コンなどの誘いも全て断ってしまっていた。先輩方からは、もっとプライベートも充実させなさいと散々言われたけれど、仕事が忙しくてそんなことを言っている余裕もなかった。

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そんな僕だけれど、今年は営業の部署に異動になって、少しだけ時間に余裕ができた。ならばと、今年こそは! と意気込んで、合コンなどの誘いに積極的に応じてみることにした。
今回の合コンは、他社との合同で行われるものらしい。なかなかハードルが高そうだけれど、やるからにはしっかり頑張ろう。そう決意して、当日を迎える。
会場は繁華街の居酒屋。僕は少し早めに到着して、既に待ち合わせ場所に到着していた先輩と合流した。先輩は、営業経験も長く、かつ合コンも数多く経験しているらしく、余裕の表情で僕を迎えてくれた。会場の店に向かいながら、簡単な注意点を教えてもらった。
まずは、どんなに話しにくい相手がいても、話しかけなければいけないこと。そして、できる限り相手の話を聞くこと。どんなに自分の話をしたくても、それをぐっと我慢すること。特に初対面の相手には、自分の話ばかりするのは禁物だということ。
そして、気になる人がいたら、とにかく連絡先を交換すること。何かのイベントや企画に誘ってみるといいらしい。それで断られたら諦めるしかないけれど、行ってもらえれば第一関門突破。さらに食事に誘ってみたりして、徐々に距離を縮めていくのがいいそうだ。
そんなこんなで話しているうちに、店に到着。早速中に入ると、既に他社の方も到着していたようで、挨拶を交わす。先輩がさりげなく空いている席を探し、隣の席に座った。既に初対面の人ばかりだけれど、先輩は周りに座る人に話しかけている。
僕も、隣に座る人に話しかけてみようと思ったけれど、何を話せばいいのか分からず、結局何も話せずに飲み物を頼むだけにとどまった。先輩は、僕の様子を見て苦笑しながら、話しかけ方を教えてくれた。
「まず、仕事の話をしてみたらどうだ? 俺たちは営業だから、仕事の話ならいくらでもできるだろ」
「でも、仕事の話だけで盛り上がるか……」
「大丈夫、きっといつもより話しやすいぞ。それに、彼女たちも、仕事の話くらいならできるからな」

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そう言われて、周りを見渡してみると、確かに女性たちは楽しそうに話している。なら、仕事の話でいいか。そう思って、隣に座る女性に話しかけてみる。
「あの、あなたはどんなお仕事を?」
「私は営業事務です。あなたは?」
「僕も営業です。でも、入社して間もないので、まだまだです」
「そうなんですね。私も入社してまだ1年なんです」
意外と話しやすかった。あっという間に仕事の話が盛り上がって、他の人の話も聞こえてきて、自然と会話が弾む。最初は緊張していたけれど、この調子なら大丈夫そうだ。そう思っていると、お店の方が料理を運んできてくれた。
料理を食べながら、今度は仕事以外の話題で盛り上がる。やっぱり初対面の相手とは、共通の話題がないと盛り上がりにくいなと思いながら、周りを見渡していると、向かいの席に座る女性と目が合った。その瞬間、心臓が跳ねた。
彼女は、とても可愛かった。黒髪のストレートで、少し幼い顔立ちだけれど、大人の色気も漂っている。そのギャップがたまらなくて、目が離せない。でも、向こうも僕を見てくれているようで、ちょっと照れくさい。でも、勇気を出して話しかけてみた。
「あの、あなたはどんな趣味が?」
「私は映画鑑賞が好きです。あなたは?」
「僕はスポーツ観戦ですね。サッカーとか、野球とか」
「私はスポーツは苦手で……でも、野球観戦はしたことがあります」
「へえ、それはどんな試合を見たの?」
「高校野球です」
「高校野球! 甲子園?」
「はい、夏の甲子園を見に行ったことがあります」
「へえ、いいなあ。僕も一度行ってみたいな」
「今度一緒に行きませんか?」
「え、いいの!?」
「はい。もしよかったら」
彼女のその言葉に、僕は嬉しくなって、つい大きな声を出してしまう。周りの視線が集まってしまったけれど、そんなことはどうでもよくなるくらい、僕は舞い上がっていた。

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こうして、僕は彼女と付き合うことになった。お互い仕事が忙しいせいか、なかなか会えないけれど、会えるときは一緒に映画を見たり、食事に行ったり、時にはスポーツ観戦に行ったりもした。
僕は、彼女のことが大好きだった。彼女も僕のことが好きだと言ってくれて、僕は幸せだった。でも、そんな幸せな日々も、ある日を境に終わりを告げる。
ある日、彼女から突然連絡が来て、駅のホームで待ち合わせをすることになった。何事かと思って駅に向かうと、彼女は珍しく悲しそうな顔をしていた。その様子に、何かあったのかと心配になりながら、彼女の話を聞く。
「私、実は結婚が決まっていて……でも、あなたのことも好きになってしまって……ごめんなさい」
彼女のその言葉に、僕は言葉を失った。何を言えばいいのか分からず、ただ黙って彼女を見つめるだけ。彼女も、黙って僕を見つめ返してくる。その視線が痛くて、僕は俯いた。
本当は。
「あなたのことは好きよ。でも、私はもう決めないといけないの。ごめんなさい」
そう言って、彼女は去って行った。僕は、その場から動けずに、ただ立ち尽くす。どうしてこんなことになってしまったのか。彼女は結婚するのだと知っていたのか。それとも、僕と出会ってから決めたことなのか。どちらにしても、もう遅い。彼女はもう僕のものではない。
それから、僕はしばらく立ち直れなかった。仕事も手につかず、先輩に心配される始末。でも、先輩は慰めてくれて、少しずつ元気を取り戻していった。そして、再び合コンに参加するようになった。彼女のことは忘れられないけれど、新しい出会いを求めて。
そして、また新たな彼女ができた。今度は、前の彼女とは違って、もっとおしとやかな感じの女性。でも、僕は彼女のことを大切にした。でも、やっぱり長くは続かなかった。彼女は、僕よりもっと年上の男性と結婚することになったらしい。

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それ以来、僕は恋愛に対して臆病になってしまった。合コンにも行かなくなり、仕事に打ち込むようになった。でも、時々彼女たちのことを思い出してしまう。もし、もっと早くに出会っていたら。もし、もっと強く想いを伝えていたら。そんなことを考えてしまう。
でも、もう遅い。彼女たちは、もう僕の隣にはいない。だから、僕は電車に乗ることにした。電車は、いつだって僕の隣にいてくれる。電車に揺られながら、僕は少しずつ心を癒していった。
今でも、彼女たちのことは忘れていない。でも、もう悲しくはない。ただ、ありがとうという感謝の気持ちだけが残っている。そして、またいつか新しい出会いがあることを信じて。電車に揺られながら、僕は明日に向かって進んでいく。
[ 電車は、あなたの恋愛対象ではありません。 ]
***
[ 絶対に乗り遅れないように ]
今日は大事な面接がある。大学を卒業してから2年、就職氷河期と呼ばれる時代に就職活動をしていた僕は、なかなか正社員になれずに、今までアルバイトで何とか食いつないできた。でも、そろそろ限界を感じていて、今回の面接は絶対に受かりたいと思っている。
だからこそ、絶対に遅刻することはできない。時間には余裕を持って家を出た。電車に乗って、会社に向かう。面接は10時からだけど、30分前には到着するようにと考えて、電車に乗り込んだ。
電車は、比較的空いていた。始発駅から乗ったので、座ることができた。座席に座って、スマホをいじりながら、面接のことを考える。今回の面接は、アルバイト先の会社からの話。僕が真面目に働いているのを見て、正社員として採用したいと言ってくれたのだ。もちろん、僕としてもこんなに嬉しい話はない。ぜひとも受かりたいと思っている。
電車は、予定通りに進んでいた。途中までは、何の問題もなく進んでいたのだが、ある駅を過ぎたあたりで、急に電車が止まった。何事かと思っていると、車内アナウンスが入った。

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「ただいま前方で事故が発生しており、電車が止まっております。復旧まで、しばらくお待ちください」
事故!? なんてことだ。せっかく時間に余裕を持って出たのに、このままじゃ遅刻してしまう。どうしよう、どうしようと焦りながら、スマホで会社の電話番号を調べる。でも、こんな時間に電話していいものか迷ってしまう。結局、電話はかけずに、ただただ復旧を待つことにした。
しかし、なかなか電車は動かなかった。車内アナウンスでは、復旧の目処が立っていないらしく、今しばらく待ってほしいとのこと。もう時間が押している。このままじゃ、間に合わないかもしれない。どうしようかと考えながら、スマホを見ていると、メールが入っていた。会社からのメールで、面接の時間を遅らせてくれるとのこと。ほっと一息ついて、メールを返信した。
それからしばらく待っていると、やっと電車が動き出した。しかし、遅延は続いていて、到着は予定よりも遅れてしまった。でも、会社は待っていてくれたようで、面接は無事に受けることが
できた。
面接は、思った以上に順調だった。アルバイト先での仕事内容や、なぜ正社員になりたいのかなどを質問され、丁寧に答えた。最後に、いつから勤務できるかと聞かれ、できるだけ早くと答えた。すると、面接官は笑顔で、「では、来週からお願いします」と言ってくれた。
本当に採用してくれるんだ。そう思うと、嬉しくて涙が出そうになった。長い間、アルバイトで働いてきて、不安なことも多かったけれど、やっと安泰の身になった。これからは、正社員として、会社に貢献していこうと心に決めた。
電車で家に帰りながら、スマホで家族に連絡をする。採用されたことを伝えると、家族も喜んでくれた。これで、ようやく一人前になれたんだなあと思いながら、電車に揺られる。電車の窓から見える景色は、いつもと同じなのに、何だか輝いて見えた。これから始まる新しい生活に、胸を膨らませながら、僕は家路を急いだ。

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彼女ができた。大学のサークルで知り合った子で、最初は全くタイプではなかった。でも、一緒にいるうちにどんどん惹かれていって、気がついたら付き合うことになっていた。正直、自分でも驚いている。
彼女は、僕とは正反対の人間だ。僕は内気で引っ込み思案だけれど、彼女は明るくて社交的。僕は電車が大好きで、休みの日は電車に乗って出かけるのが趣味なのに対し、彼女は電車には全く興味がなく、むしろ車で出かけることが多い。
でも、そんな違いがかえって新鮮で、彼女といると楽しい。彼女は、僕の電車好きを理解してくれようとしてくれるし、僕も彼女の車好きを尊重するようにしている。時には、彼女の車で出かけることもある。僕が運転するわけじゃないけれど、彼女の運転する車に乗るのは、意外と気持ちがいい。
そんなある日、彼女から誘われた。今度の日曜日、ドライブに行かないかと。僕は、電車で出かけるつもりだったけれど、彼女の誘いを断るわけにもいかず、承諾した。ドライブなら、電車とは違った楽しみがあるかもしれない。そう思って、当日を迎える。
彼女は、午前中に家に迎えに来てくれた。彼女の車は、赤いスポーツカーで、とてもカッコいい。僕が乗り込むと、彼女は笑顔で「行こっか」と言って、エンジンをかけた。車は、スムーズに発進し、道路を走っていく。窓から吹き込む風が気持ち良くて、僕は自然と笑みが零れた。
ドライブの目的地は、山の中にある展望台。景色が素晴らしいらしい。車は、山道を登っていき、やがて展望台に到着した。展望台から見える景色は、確かに素晴らしかった。街並みや山々が一望できて、息をのむほど美しかい。僕は、カメラで写真を撮りながら、彼女と一緒に景色を楽しんだ。
展望台でのんびり過ごした後、彼女は「もう少し先にも行こうよ」と言って、車を発進させた。道は、更に山奥へと続いており、次第に人里離れた場所へと入っていく。車は、細い道を慎重に進んでいったが、やがて道がなくなり、車は停まった。
「ここから先は、歩いていくんだって。ちょっとしたハイキング気分で行こうよ」
彼女はそう言って、車を降り、リュックを背負った。僕も、リュックを背負って、彼女についていく。道は、整備されていない山道で、時には木の根や石があって歩きにくかった。でも、彼女は元気よく歩いていて、僕も頑張ってついていった。
しばらく歩くと、小さな滝が現れた。水は澄んでいて、とても綺麗だった。彼女は、滝の前で立ち止まり、「ここで休憩しよう」と言った。僕は、彼女の隣に座って、滝を見つめた。水音が耳に心地よくて、心が洗われるようだった。

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