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そんな僕だけれど、今年は営業の部署に異動になって、少しだけ時間に余裕ができた。ならばと、今年こそは! と意気込んで、合コンなどの誘いに積極的に応じてみることにした。
今回の合コンは、他社との合同で行われるものらしい。なかなかハードルが高そうだけれど、やるからにはしっかり頑張ろう。そう決意して、当日を迎える。
会場は繁華街の居酒屋。僕は少し早めに到着して、既に待ち合わせ場所に到着していた先輩と合流した。先輩は、営業経験も長く、かつ合コンも数多く経験しているらしく、余裕の表情で僕を迎えてくれた。会場の店に向かいながら、簡単な注意点を教えてもらった。
まずは、どんなに話しにくい相手がいても、話しかけなければいけないこと。そして、できる限り相手の話を聞くこと。どんなに自分の話をしたくても、それをぐっと我慢すること。特に初対面の相手には、自分の話ばかりするのは禁物だということ。
そして、気になる人がいたら、とにかく連絡先を交換すること。何かのイベントや企画に誘ってみるといいらしい。それで断られたら諦めるしかないけれど、行ってもらえれば第一関門突破。さらに食事に誘ってみたりして、徐々に距離を縮めていくのがいいそうだ。
そんなこんなで話しているうちに、店に到着。早速中に入ると、既に他社の方も到着していたようで、挨拶を交わす。先輩がさりげなく空いている席を探し、隣の席に座った。既に初対面の人ばかりだけれど、先輩は周りに座る人に話しかけている。
僕も、隣に座る人に話しかけてみようと思ったけれど、何を話せばいいのか分からず、結局何も話せずに飲み物を頼むだけにとどまった。先輩は、僕の様子を見て苦笑しながら、話しかけ方を教えてくれた。
「まず、仕事の話をしてみたらどうだ? 俺たちは営業だから、仕事の話ならいくらでもできるだろ」
「でも、仕事の話だけで盛り上がるか……」
「大丈夫、きっといつもより話しやすいぞ。それに、彼女たちも、仕事の話くらいならできるからな」

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