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「ただいま前方で事故が発生しており、電車が止まっております。復旧まで、しばらくお待ちください」
事故!? なんてことだ。せっかく時間に余裕を持って出たのに、このままじゃ遅刻してしまう。どうしよう、どうしようと焦りながら、スマホで会社の電話番号を調べる。でも、こんな時間に電話していいものか迷ってしまう。結局、電話はかけずに、ただただ復旧を待つことにした。
しかし、なかなか電車は動かなかった。車内アナウンスでは、復旧の目処が立っていないらしく、今しばらく待ってほしいとのこと。もう時間が押している。このままじゃ、間に合わないかもしれない。どうしようかと考えながら、スマホを見ていると、メールが入っていた。会社からのメールで、面接の時間を遅らせてくれるとのこと。ほっと一息ついて、メールを返信した。
それからしばらく待っていると、やっと電車が動き出した。しかし、遅延は続いていて、到着は予定よりも遅れてしまった。でも、会社は待っていてくれたようで、面接は無事に受けることが
できた。
面接は、思った以上に順調だった。アルバイト先での仕事内容や、なぜ正社員になりたいのかなどを質問され、丁寧に答えた。最後に、いつから勤務できるかと聞かれ、できるだけ早くと答えた。すると、面接官は笑顔で、「では、来週からお願いします」と言ってくれた。
本当に採用してくれるんだ。そう思うと、嬉しくて涙が出そうになった。長い間、アルバイトで働いてきて、不安なことも多かったけれど、やっと安泰の身になった。これからは、正社員として、会社に貢献していこうと心に決めた。
電車で家に帰りながら、スマホで家族に連絡をする。採用されたことを伝えると、家族も喜んでくれた。これで、ようやく一人前になれたんだなあと思いながら、電車に揺られる。電車の窓から見える景色は、いつもと同じなのに、何だか輝いて見えた。これから始まる新しい生活に、胸を膨らませながら、僕は家路を急いだ。

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