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短編小説『男のプライドから「挿入かオーラルでの射精」を希望したのに早漏させられた男が「風俗嬢から性加害を受けた」と警察に不同意猥褻の被害届を出した世にも奇妙な出来事』



>シェラトン・スイーツ・コロンバス・ワージントンの一室に、ジム・ワインスタインは立ち尽くしていた。

>昨夜の出来事が脳裏を渦巻いている。

>ベッドの上にはシワひとつないシーツ。空のワイングラス。風に揺れるカーテン。

>まるで何もなかったかのような静けさが、ジムを苛立たせた。

>——俺は被害者だ。間違いなく。

>昨夜のことを思い出す。

>スターバックスで出会ったデボラ。

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>「Jim? 私では不満なの?」

>その甘ったるい声と、吸い込まれるようなグリーンの瞳。

>彼女は俺の部屋へと誘導し、優しくも淫靡な手つきで服を脱がせた。

>そして、俺は何もできずに果てた。

>一度ならまだしも、四度も。

>俺の意思とは関係なく。

>——違う。これは違う。俺が求めたものではない。

>俺は挿入か、せめてオーラルでの射精を望んでいたのだ。

>なのに、デボラは俺を嬲るように、弄ぶように、俺のプライドを踏みにじった。

>俺は一度も彼女を征服することなく、ただの男の玩具として終わった。

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>耐えられない。

>ジムは勢いよくジャケットを羽織り、警察署へ向かった。

>警察署にて

>「俺は昨夜、見知らぬ女から性加害を受けました」

>カウンターの向こうの女性警察官が、目を瞬かせる。

>「どのような被害を受けたのですか?」

>ジムは深呼吸し、拳を握った。

>「不同意猥褻です。俺は挿入かオーラルで行きたかったのに、彼女は勝手に俺を弄び、違う方法で射精するように仕向けたんです」

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