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>女性警察官は眉を寄せる。

>「加害者は普通の女性ですか? それとも性転換手術前のトランスジェンダー女性ですか?」

>「普通の女性だ」

>「……つまり、貴方は彼女に何度も射精させられた、と?」

>「そうだ!」

>女性警察官はペンを握る手を止めた。

>「それで、その女性から料金を取られたんですか?」

>「いや、1ペニーも払っていない……」

>彼女は黙り込み、上司のもとへ歩いていった。

>数分後、体格のいい黒人の警察官が現れる。

>「君はカウンセリングを受けるべきだ。警察署は君の来る場所じゃない」

>ジムは抗議したが、無情にも警察署の外へと追い出された。

>男のプライド

>違う。これは違う。

>ジムはシェラトン・スイーツの前に立ち尽くした。

>通り過ぎる人々は、彼に一瞥もくれない。

>昨夜、あの部屋で感じた熱も、快楽も、全ては幻だったのか。

>——いや、違う。

>俺は確かに屈辱を味わったのだ。

>デボラ。

>お前は俺を壊した。

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>警察が受理しないなら、どうすればいい?

>訴えるのか? どこに? 誰に?

>彼女を探し出し、もう一度会うのか?

>それとも、このまま……

>ジムはふらりと歩き出し、そのまま人混みに紛れた。

>翌日、幼馴染みの結婚式に彼の姿はなかった。

>それ以来、ジムと連絡が取れた者はいない。

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