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>>113
CYの続き

CYの黒い軽自動車がバックして敷地内に入って来る
それを物陰に潜んで眺める俺
テールランプが赤く光り停止すると
ガタッとドアが開き暗闇の中にCYが降り立った
コツッコツッコツッとパンプスの音がして玄関の灯りに照らされるCY、久々にみる彼女
高校卒業して7年経って町で見かけて、それ以来
その姿はまさにOLさん
白っぽいブラウスに黒のタイトな膝上位のスカート
高校時代の少し幼い感じの容姿は影を潜め、まさにセクシーなオフィスレディーといった感じ
クルマから降りて僅か数メートルだというのにセクシーなOLへと変貌していた姿が確認できた
この差は一体何だろう?
いつも作業着姿の現場作業員の俺とは大違い
元々格の違う女子だという事は高校生の頃から解っていたんだが
高校時代も数回しか話をした事がない特別な存在だったけど、今はもっとかけ離れた世界にいる様だ
「まじかよ!すんげ〜スゲ~いい女じゃんかよ!こんなにいい女になっていたのかよ!」
小汚い俺の職場には中年ババアしかいない
ほぼ底辺の俺にとって綺麗で可愛い元同級生のOL姿がどれだけ眩しく見えたかって事だ
…この感覚みんな解らないだろうな…

興奮した!CYがマイカーから降りて玄関まで来る瞬間が眩しくて輝いていたのだった
興奮した!そして興奮と同時に嫉妬した!
この格上の美女の他人には絶対に見せたくない姿を見てやるんだ!
もう窓のサッシのストッパーは外してある!
後はCYを待つだけだろ?
この現実…本当かよ?夢じゃないだろうなっ

これから起きようとしている現実
俺は興奮のあまり貧血気味になり目眩がしてしまった
風呂の窓の前に戻りどっかり座りこんだ
そして時を待った


尚、時代的には小さなモーションカメラがネットで販売される様になった頃で現在の様にWiFiで飛ばすボタンみたいなやつは無かった(あっても画像が悪い)時代という事をお断りしておきます
最近の話ではないです



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