部屋の中では、どうみても何度か関係を持った雰囲気が感じられた
もしかしたら彼女の部屋に来るのも初めてではないのかもしれなかった
背の高いスーツの男で、部屋に着くなりもう抱き合っていた
男についての情報は、後に知ったもので、その時点ではわからなかったが、年上で軽く日焼けしていて、真面目なだけじゃない、遊びもできる大人の男性という雰囲気だった
彼女は完全に甘えるような雰囲気で、恥ずかしがりながらも立ったまま服を脱がされ、下着姿でキスをされているのが見えた
ここで彼女がどうしてもシャワーを浴びたいとリクエストしたようで、二人で風呂場へ
普通に明かりも付けた状態で一緒に入り、ざっとシャワーを浴びて、どう説明したのか知らないが、元カレが着ているのを見たことがあるTシャツを手渡していた
裸のまま、寝室に向かう時に見えた男の股間は小さいままで、彼女の裸を見ても勃起しないのか!と思った
ここからは、となりの部屋などから漏れる光だけで、寝室は暗く、覗けばカーテンに影が映りそうで用心しなければならず、ほとんど音から想像するしかない状態になった
とはいえ、Hは実に1時間以上続いた
二人の元カレとは全く違った
20分くらいは彼女の「ああぁぁぁっ」という今までに聞いたことがないようなあえぎ声が続き、時々「あぁ!んーーー!」と大きくもなった
耳を澄まして聞いているだけで彼女がもの凄く感じているのが伝わってきたし、どことなく余裕をもって愛撫している男の様子もうかがえた
そのあとは彼女の番で、かすかに男の「はぁ…」「うぅ…」という声が聞こえ、チュパ、ジュルという音も数回聞こえてきて、それが10分以上続いた とても積極的な感じだった
そして、ひときわ彼女の声が大きくなって挿入!
ゆっくりしたり、激しく動いたり、体位を変えたり、「まだ続くんだ」と思うほどで、その間じゅう彼女は大きな声で喘いで、時々「だめぇ!」といった言葉も聞こえてきた
大人のセックスを初めて経験しているといった感じだった
ギシギシ音が止んで、話し声とクスクス笑う声が聞こえ、二人はもう一度シャワーへ
彼女が男の背中の汗を触りながら、ちょこちょこ後ろをついていく様子からも、彼女の好きな気持ちが伝わってくるようだった
彼女は仕事はできたし、計画性があり、入社2年目あたりから有給休暇もうまく使って(周囲への根回しもうまくやって)まとまった休みを取り、海外旅行に行っていた
英語が趣味で海外の語学学校で数日学んだりもしていたそうだ
「英語が趣味」というのは周りにはあまり言っていなくて、どちらかというと隠していた
中学生の頃から英語が好きで、勉強というよりも趣味として楽しんでいたようで、本人は「スポーツが好きとか、音楽が好きとかと一緒です」と言っていたものの「なんかヘンな目で見られるから言いたくないんですよね」と隠していた
そんな彼女が、平日にポツポツと休みを取ることがあった
一緒に飲みに行くことの多かった彼女の同期は勘が良くて、ヒソヒソ話で「彼氏ですかね?ちょくちょく休みますよね」「絶対教えてくれないんですよね」と言ってきた
(このころ、この同期には彼氏がいたのだが、僕は仕事でも頼りにしつつ、内緒でセフレにもしていた)
既婚者の男は出張が多かったようで、その前後を利用してか、彼女を誘っていたようだった
その結果が平日の有給休暇だったということになる
しょっちゅう泊まりに来られないかわりに、旅行気分を味わっていたようだった
おそらく、二人目の彼氏に激しめのセックスで気持ち良くなることや、フェラで好きな人が喜ぶことを知ったのだと思う
そして、3人目で本格的な快感を覚えて、年齢的にも開花したように思えた
月に一度か二度、彼氏が来ると、必ず1時間以上、時には2時間近く、楽しんでいた
実は、この頃に新しい事実を知った
それは、彼女がオナニーをしているということだった
多くの女性が経験していることは知っていたが、その場面を目撃するのはまれだ
平日の夜、彼女の寝室の電気が消えた
彼女は寝る時に部屋を真っ暗にする(彼氏が来て寝る前にHをする時は常夜灯をつけることが多い)
その日はいったん真っ暗にした後で、常夜灯をつけたので「あれ?」っと思った
かすかに寝返りを打つような音がして、彼女が起きているのはわかった
そのうち、本当にかすかに「ぁぁぁぁぁぁ・・・・」と尾を引くような彼女の声が聞こえた時はドキッとした
空耳かも?と疑いつつ、もっと聞けるような体勢になるとシーツをこするような音と「んんん・・・あっ・・・」と短い声が聞こえて、確信した
時間にすれば10分もないくらい、5分くらいだったかもしれない
絶頂の瞬間は、Hの時と同じくらいの大きさの声で「あ、あ、ああぁっ!」と
そのあと電気が消えて、静かになった
翌日、職場で彼女の顔を見た時は、Hを観察した翌日よりも興奮した
「彼女がゆうべ一人で慰めたことを知っているのは、彼女と自分だけだ」と思うと、感じたことのない高揚感があった
余談だが、セフレ関係だった彼女の同期は、あっけらかんと「言わないだけでみんなしてると思いますよ」「エロい感じじゃなくて、スッキリしてぐっすり眠れたりするんで」と言っていた
でも、彼女の場合(以前からしていたのかもしれないが)3人目の彼に開発されたことと、その彼に思うようには会えないことが影響していたのではないかと思った


>>124
具体的に書きすぎた気もするので時期は少しボカす
二人目の彼氏と別れてからも、彼女のアパートには行っていた
干してある下着を眺められたり、着替えや風呂上がりが見れたり、たまに友だちと電話するのが聞けたりしたから
なんとなく日課のようになり、比較的早くに眠る彼女の部屋の電気が消えて、場合によっては物音がしなくなるまでドアや部屋の前にいた
ある日の夜、彼女のアパートの前で外車の四駆が止まり、降りてきた彼女が「ありがとうございました。ごちそうさまでした、気を付けて帰ってくださいね」
車を見送って、酔っているからか弾むような足取りで、鼻歌でも聞こえそうな雰囲気で玄関まで歩き、部屋に入っていった
服装は職場で着ていたのと同じロングスカートとブラウスで、ジャケットは手に持っていた
その日はすぐにシャワーを浴びて、ドライヤーをして、すぐに眠ったようだった
「誰だろう?」まったく想像もつかなかったけど、久々に男の影が見えたのでドキッとした
二人目と別れた後、一緒に飲みに行く回数は増えた
二人で行くこともあれば、彼女の同期で仲が良く、自分も非常に頼りにしていた女の後輩と3人のこともあった
この頃は、例の僕の同期も含め、数人の男に言い寄られ、どの人とも付き合わなかったようで、元カレに懲りた部分があったようだった
実は、結婚が決まってから「あの頃に僕さんに口説かれてたら付き合ってましたよ」と結婚が決まり余裕の彼女に言われた…一種の呪いみたいな感じ
「相当落ち込んだり、自暴自棄気味だったんで、口説かれたら付き合ってたと思います」「そんな状態じゃなきゃ付き合えないのかよ」みたいな会話をした
そんな言葉を信じるわけでもないけど、付き合っていたとしたら、とんだヒトコワだったと思う
1週間か2週間ほどして、もう一度、四駆が彼女を降ろすところを見たが、その夜の彼女の格好は白っぽいワンピースで、職場で着ていたものではなかった
3人目の既婚者の男と、いつからそういう関係になったのかはわからない
自分が知ったのは、さらに数週間した頃に、二人がタクシーで帰ってきて、一緒に部屋に入るのを見た時だった