>>470 備忘録⑥

1日に何十人という男が性器をむき出しにして用を足す男性用トイレ。そこに置かれた、数分後にはKちゃんの口の中に溶けていくスイーツ。
この光景だけで私は股間を更に硬くした。新たな子種を今すぐにでも放出したいらしい。しかし、もう少しだけ我慢してもらう。本番はこれからだ。
私はポケットに忍ばせていたプラケースをおもむろに取り出す。Kちゃんのために準備しておいた昨夜の2発分だ。実は今日の営業中も、Kちゃんの仕事の質問に答えながらポケットの中で握りこみ、(もう少しでこれをお前の口の中に…)と、何も知らないターゲットの顔を覗き込みながらこの時を待っていたのだ。もちろん会話はほとんど覚えていない。
すぐにキャップを開け、一滴残らずスイーツに回し掛ける。躊躇いはなかった。思った以上にサラサラとしたそれは、白濁した水のようだった。しかし個室内に充満する生臭い匂いで、間違いなく水ではないと確信できる。「くっせぇ…」思わず嗚咽が出るほど強烈なザー〇ン臭。ポケットの中で熟成してしまったらしい。
(食うのか…？これを？)
熟成ザー〇ントッピング。もはや人間の食べられる代物ではない。しかもなんの罪もない21歳の女の子が、である。
(さすがにバレるか…？)
しかし、すぐに思い直す。21歳の世間知らずのメスが、スイーツの中に精〇が混入されている可能性など毛ほども考慮できるわけがない。気のせい、で片付けるに決まっている。バレるはずがない。
(仮に怪しまれたとして、どうする？)
しかし、これも思い直す。周りに訴えを聞いてくれる人間もいなければ、どこかに行く足もない。なにしろKちゃんは私が運転する車内で、私と2人きりなのだ。やはり作戦に抜け目など無かった。この時の為に練り上げてきたのだ。
さて、最後に仕上げのトッピングもしてあげなくては。