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「バリカン感染事件」 発症①

※ここからはバリカンがとんでもなくエラい目に
遭います。スカ描写が苦手な方はお引取りを…。



職員の後をついていくと、勤務室の壁にもたれながら
ゼェゼェと荒い呼吸をしているバリカンがいた。
額はかなりテカテカしている。恐らく冷や汗だろう。

「だ、大丈夫です。ごめんなさぃ 。」

空気みたいな声が微かに聞こえる。
かなり体調は悪そうだ。
それに対してスレンダーは叫ぶ。

「大丈夫なわけないでしょう!!」

さすがスレンダー。愛弟子のことを気遣ってるのね。うんうん…。師弟愛は素晴らしい…。

「マスクして!マスク!!喋ると唾液が飛ぶから!
あんた昨日、例の患者対応してるでしょ!?
自分が感染してるかも…って自覚はないの!?
ほら他のみんなもマスクして!」

「ぇ…ぁ…ハイ…。スミマ…セン。」

その反応は正しいぞバリカン。社畜もビックリした。

バリカンを始めとした素人ヘルパー達は、マスクを
装着する。

「とりあえずバリカン、医務室おいで。すごい汗
だから着替えないと…」

スレンダーがバリカンに愛の手を差し伸べた瞬間

「ヴォェ!オヴォエエエ!ヴェェェ!!」


吐いた


バリカンが吐いた

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