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「バリカン感染事件」発症③

「このあとバリカンはどうするんですか?」

「どうするも何も、ここは病院。
落ち着いたら空きベッドにて隔離。
自力で家に帰れるまではそこにいてもらう」

社畜の疑問にスレンダーは即答する。
かっこええっす。スレンダー様。

「ヴェェェェ! ゲェ!」

嘔吐音はもうBGMと化している。

「まだ吐いてる…」
後輩達もさっきの驚きとは打って変わって
呆れ始めていた。

バリカンには情けとして
パーテションの目隠しを設置。
そして45リットルのゴミ袋が与えられた。

すみません。
そのゴミ袋、社畜がテイクアウトしても良いですか?
It's a 社畜ジョーク。

勤務室はバリカンのみを取り残して封鎖。
「落ち着いたら医務室にコールして」と指示を出し
一旦全員避難をする。

〜医務室にて〜

「え!?じゃあ感染しちゃったの??」
ゲーマーが取り乱す。

「マジで有り得ない!だって防護服来てたでしょ?」
肉付きがキレ始める。

「防護服だって100%防げるわけじゃないっつの。
はぁ、どうやってBOSSに報告しよう…。」
本日公休のBOSSに対しての弁解に悩むスレンダー。

中々カオスな状況だ。

「で、大丈夫なの?コール全然鳴らないけど」
バリカンの心配をするゲーマー。

確かに…。15分以上は経過している。

生命の心配をしたスレンダーは社畜と共に
再びゲロ部屋を訪れることにした…。

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