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「バリカン感染事件」 上下の穴から①

「おーい、バリカン? 大丈夫ー?」
勤務室のスライドドアをちょっと開けて
安否確認を行うスレンダー。

返事がない…。
これはヤバいやつでは…。

「…行くよ!」
急いで防護服を身にまとい、スレンダーと社畜は
勤務室に突入する。

臭い

臭すぎる

猛烈に酸っぱい匂いが鼻の奥を襲う。

この匂いでスレンダーも貰いゲロしないかなぁと
社畜は密かに期待していた。我HENTAIなり。

奥の目隠しパーテーションにたどり着き、
「…バリカン? 開けるよ?」とスレンダーが
目隠しを徐々に開ける。

ん? なんか嗅ぎ慣れた匂いがする…。
もしかしてこれって…。


目隠しの向こうにバリカンはいなかった。


あったのは「薄黒い液体」の水溜まりの上に
しっかりと紐が結ばれた体液入りのゴミ袋だけだった



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