• 774社畜
    2022/10/14(金) 21:21:17 ID:5oHYwAF2i
    「幻の演奏会」 ⑬せーりの苦悩

    「みんな、せーりのこと心配してるんだよ…。ね?」

    談話室でのミーティングは2人加わり再開となった。
    もちろんスレンダーと社畜が乱入したからである。

    まさかのバリカンの咄嗟のフォローに助けられて
    しまった…。
    この借りは貴様の汚物処理の件でチャラだな…。

    「あ、ありがとうございます…。でも…バンドの件はもうどうにでもならないんです!…っぐ…っ…。」


    「あ、だから…、その…、泣かないで…。」

    バリカンが必死にせーりを気遣う。
    自分より下と思っていたせーりから少しでも反論を
    喰らってしまっているバリカンはもう自信を無くして
    いる…。

    「っぐ…そうやってリーダーは…自分の都合が悪くなると保身に走ってぇ…。私の事なんて何も心配して
    くれてないじゃないですかぁ…!!何で聞いてくれないんですか!…ぐっ…。『何を悩んでるの』って!」

    ド直球かつ、メンタルぶっ壊れ気味なせーりの主張。

    「ごめん…なさい…。悪かったよ…。教えてせーり。なにがあったの?」

    かなりダメージを受けているバリカン。
    気のせいか喋り方が馬鹿っぽくなっている気がする。

    「はい。リーダー…。実は…」

    せーりがエピソードを語っている間、社畜は

    (このタイミングでとっさにバリカンのズボンと
    パンティーを下ろしたら皆どんな反応するんだろう)

    と考えていた。 拙者は HENTAIである☆
  • 775社畜
    2022/10/14(金) 21:59:16 ID:5oHYwAF2i
    「幻の演奏会」⑭せーりの苦悩part2

    かれこれ15分くらいせーりの話を聞いた。
    ちなみにその途中、せーりは「トイレに行きたい」と
    まさかの話し手が中座するハプニングが起きた…。

    せーりという女、小柄で小動物のように可愛いが
    実はかなり図々しい性格をしているのかもしれない…

    社畜的にせーりの悩みをまとめてみました。

    ・生理の日はイライラしてしまう。
    ・撮影は極力顔を撮られたくない。恥ずかしい。
    ・無差別下剤テロに出くわしたことがある。

    いや違う…。こんな話ではなかったはずだ…。

    せーりの本当の悩み

    ・悩みの種はバンドガール
    ・元々バンドガールは地元の先輩
    ・バンドガールに虐められていた過去がある
    ・新卒で入職したら職場が偶然同じで絶望
    ・でも退職したくない 彼氏も同じ職場だから頑張る
    ・ある日バンドガールから「バンドやるよね?」
    ・無理やりベースを買わされる
    ・マッシュから「練習しろ」プレッシャー
    ・意外にもベースを弾いたら楽しかった(余談)
    ・でもバンドガールとマッシュのコンビは本当無理
    ・でもでもバンドガールには逆らえない 怖い

    結論

    た゛す゛け゛て゛

  • 776社畜
    2022/10/14(金) 22:11:38 ID:5oHYwAF2i
    「幻の演奏会」⑮交渉失敗

    バンドガールの呪縛から抜け出せないせーり。

    「ちなみに…どんなことされちゃったのせーり?」

    バリカンがまたデリカシーのない発言をする。
    社畜ザ・ビギニングの鉄道並のノンデリカシーだ…。

    「なんでそんなこと聞くんですか!?
    リーダーはこんな経験したことないから平気で言えるんですよね?普通そんな質問はしませんよ?」

    案の定せーりに怒られるバリカン。
    それもそうだ。人のトラウマをほじくり出すなんて
    普通の人間ならやらない。
    しかし社畜は普通の人間ではなくHENTAIなので
    バリカンのケツ穴をほじくry

    「ごめん…なさい…」

    6つ下の後輩に敬語を使うバリカン…。情けない…。



    「くっだらない」


    スレンダーが初めて口を開いた。
    マスク越しだと分からないが、多分他のメンバーも
    その発言で口が空いてしまった。
  • 777社畜
    2022/10/14(金) 22:31:07 ID:5oHYwAF2i
    「幻の演奏会」 ⑯交渉失敗part2

    「くっだらない」

    この一言で片付けてしまうスレンダーはさすがだ。

    「で?何?バンドガールに『バンド解散しろ』って
    私たちが言えばいいの?ならそうするよ。行くよ?
    バリカン!」

    あの…社畜はここにせーりと置き去りですか…。

    「いや、あの…。スレンダーさん…。
    私が言いたいのはそういうことじゃなくて…」

    おどおどするせーり。

    「だってそういうことでしょ?バンド辞めたいなら
    辞める。理由聞かれたらテキトーに答えればいい。
    イジメとやらが怖いなら仕事を辞める。単純。」

    スレンダーがズバズバ物申す。

    「彼氏と同じ職場でいられなくなるのはちょっと…」

    せーりが僅かな抵抗をするも

    「じゃあバンド続けなさい。今のままでいなさい。
    今のままの方が私たちの仕事にも影響なさそうだからそれでいいんじゃない? ある意味解決じゃない?」

    せーりが黙り込んでしまう。

    「せーり…。せーりが『こうしたい』って思うことをやればいいんだよ?」

    「リーダーは黙っててください!」

    バリカン撃沈。

    「はい解散。じゃ」

    スレンダーが一目散に談話室から去っていった。
    あとを追いかけるように社畜も続いて退出。

    バリカンとせーりはまだ残っていたが
    その後何を話したかは分からない。
    この2人の相性は絶対良くない。
    だが着用している下着が地味パンティーということは
    数少ない共通点である。

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