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やっぱり知り合いはたまらないよなぁ・・・。

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同じ職場の可愛い子のアパートが徒歩圏内で毎日のように通ってた。
早めに帰宅して、可能な時は少しだけ仮眠をとってから彼女のアパートに行き様子をうかがう。
電話している声や、お風呂の香りや、鼻歌を聞いたり、運が良ければ姿も見られた。
歯磨きをして、部屋の暖気が消えて、寝息が聞こえるまでずっといた。
金曜の夜か土曜の夜は彼氏が来る可能性があるから、早めに待機した。
来るとモヤモヤはつのるけれど、来なければガッカリするという矛盾した気持ちがあった。
生真面目で、職場では物静かだが芯があるといった評価で、信頼されていた彼女。
彼氏と一緒だと良くしゃべるし、冗談も言うし、雰囲気が違った。
彼氏とは何年か続いていると聞いていた。彼氏は呼び捨てじゃなく、ちゃん付けで呼んでいた。
Hはいつも1時間以上。電気を消して常夜灯だけにしてしまうので姿は見えない。音が頼り。二人でおしゃべりをしながら風呂に入り、ドライヤーの音がして、しばらくすると電気が消える。
ささやきとキスをする音。静かになって、すぐに彼女の「はっ」とか「ん」とか小さな声。
20分くらいは彼女の声がだんだん大きくなって、まれに「気持ちいい」と聞こえることもあった。
少し会話を挟んで彼女の番。「うん」「へへへ」とか。一度は「はい、よいしょ、よいしょ」と彼氏のズボンかパンツを脱がしているのがわかったこともある。
そこからは、時折「チュ」「チュパ」という湿った音と、彼氏のうめくような声。たまに「あぁ、激しい」「ヤバい」なんて声も。だいたい20分くらいは彼女のフェラ。
真面目な性格が表れているかのような、大きな音は立てないけど、たぶん熱心な口技。生理の時は必ず口で抜いてあげていた。
そこから挿入して、彼女の声が大きくなり、普段とは別人のように叫ぶくらいの声になる。
音の聞こえ方やくぐもり方で、なんとなく体位を変えたのはわかる。
いつも10分以上、長いと小休止を挟みつつ30分くらいは挿入していた。彼女が「イク」と申告することはほとんどなかったけど、小休止の間に「え?もう2回イッたよぉ」とか「わかるでしょ、イキすぎて恥ずかしいよ」と言ったのは聞いた。
彼氏は自分がイク時だけ、彼女の名前を呼び捨てで呼んでいた。
専用の手帳に、毎日の彼女が寝た時間、彼氏が来たかどうか、Hについて、その他特記事項をメモしていった。
ある日、彼氏が来た日に(きっかけはわからないが)彼氏の浮気が発覚し、彼女が泣いているのを聞いた。少しだけなじって、別々の部屋で寝て、その日以来彼氏は来なくなった。

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「これはチャンスなのかもしれない」と気付いたのは、しばらく後だった。
職場では普通に話もしていたので、彼女には珍しくケアレスミスがあったタイミングで、フォローしつつ飲みに誘った。
特に恋愛の話はせずに2軒回って、「なんかいっぱい話した」「こんなに話したの初めてかもね」とか言われた。タクシーで送って、途中で降ろして、自分の部屋に帰宅したあと、急いで彼女の部屋に行った。
シャワーの音がしていたので、しばらく待っていると、部屋の電気が消えた。けど、いつものように真っ暗にするのではなく、常夜灯が付いたままだった。
彼氏が来て、Hする時と同じ状態。
すると、小さな「あ・・・んん・・・フゥ、フゥ・・・」という声が聞こえてきた。その瞬間は彼氏とのHの声を初めて聞いた時より胸が高鳴った。
2分か3分で「あ、あ、あっ、ああ!」と大きな声が漏れたかと思うと、寝返るを打つような音が聞こえて、すぐに静かになった。
これって、お酒を飲んだからエロい気分になったんだろうか?とか、彼氏と別れてシたくなったんだろうか? 飛躍して「誘っていたらHできたんだろうか?」とまで考えた。

結局、後日「あの頃に彼氏と別れて落ち込んでいて」と聞かされた。それで、いろいろ聞き役になっていたことや、彼氏と別れたことを察しても、特に聞き出そうとしてこないのを、実際は後ろめたさや優柔不断さだったのに、優しさだと勘違いした彼女から距離を詰めてくるラッキーな展開になった。
その間もずっと、就寝時間のチェックは手帳につけていた変態だったのに。

それで、さらに少ししてから、告白はないまま、飲みに行った帰りに部屋に誘われ、お互い遠慮した控えめなHをした。
その後は回数を重ね「これが元カレを喘がせた口技か!」「わかりやすくイってくれるんだ!」と答え合わせをするように楽しんだ。
いろいろあって1年半で別れ、彼女は転職。
さすがに住所は交換しなかったので、覗きからは足を洗えた。
付き合っている間も、毎日ではなくなったけど、手帳をつけていた自分にはあきれる。

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