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ただし、環境面で滅私奉公を続けなくてはいけない…という状況が続くこともあるでしょう。
こうした状況ではどうしても法や規範のルールを無視したグレーゾーンでの対応が発生してきます。グレーゾーンは危険です。自身が安定しており、様々な境界線が見えているときでさえグレーゾーンを上手に使いこなし続けるのは卓越したバランス感覚がなければ難しい。
余程マルチタスクや割り切りが得意という人でない限り、心身が不安定な状態で抱えるグレーゾーンは病や不祥事の元となります。

本来であればそうしたカツカツの状態にならないよう人材確保し、教員本来の業務に集中できるよう環境を整えるのが必要な教育施策だったはずなのですが、日本では逆に雑務の全てを教員のグレーゾーンに押し込んで誤魔化してきてしまいました。
そのしわ寄せが、現在募集人員が埋まらなかったり、病休が多かったり、不祥事が病まない背景になっている。

つまり何が言いたいかというと。
貴方が滅私奉公せざるを得ない状態なのは教育施策の失敗と、それを糾弾しなかったかつての教員と、見て見ぬふりをして押し付け続けた社会に八割がたの原因があります。だから、「何かおかしい」と感じる時は休む権利を行使していいのです。
特に部活に関しては法的にも教員のメインの仕事枠に入っていない業務。
辛い時は休みにしてもいいのです。
OBやOG、保護者等は色々言うかもしれませんが、そこで無理して抱え込むことが不祥事の遠因になることも多々あります。

教育現場はかつかつです。一部の何も考えない教員は案外楽しく教育ごっこに興じてることもありますが、大方の現場では真面目な人ほど心をすり減らしている。擦り切れて弾けてしまいそうなのは貴方だけじゃありません。だから弾ける前に勇気を持って休んで下さい。
その勇気ある行動が、同じ境遇にある悩める教員の救いに変わります。

自分ができなかったことを書くのは心苦しいのですが、私のように誤った対処法で無茶を回そうとする前に、別ルートを選択できることを祈っています。

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