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依存症の回復を目指す際のポイントの一つは「本人の責任は本人に返す」ことです。本人のつらさや責任を負いきれないという不安は受け止めつつも、本人が負わなくてはならない責任(人生の選択や回復への歩み)については他者が背負わない。

部活の対応、いじめの防止、家庭で行き届かない躾エトセトラエトセトラ…何でも教員の責任になる時代ですが、このまま教員依存症のように教員に寄りかかり続ければいずれ折れるのは目に見えています。
負うべきではない責任を自分から負いに行ってはいませんか。
その姿を賞賛する人もいるでしょう。
ただ、生徒や保護者のために負ってはいけない責任まで負ってしまうのは、長期的な目線で捉えれば双方のためになりません。

そろそろ学校によっては進路、赤点の危険、退学や転学といったヘヴィな悩みが表面化してくる時期かと思います。
時にはグレーゾーンで仕事の枠を超えて支えなくてはならない時もあるでしょう。
ですが、それが通常運転になってはいけない。過度な支援は相手のストレングスを奪ったり、グルーミングなどにも繋がりかねない危険なものであるという認識は忘れないようご注意下さい。

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