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実際のところ、被害者に対する謝罪の思いは次第に薄れていく。
法的な裁きを受け、示談したらこれ以上加害者側に出来ることはなく、その上接触しないとか示談の要件になるから、本当に正直なことを言うと、被害者はもう自分に関わりのない存在になるんで、そういう人間のために常に反省し続けるなんて正味なところ不可能。
時々思い出して申し訳ないことをしてしまったって反省する、というのが実際だと思う。
再犯しないのは、日々接してる、自分を支えてくれる人に対する申し訳なさや、その人たちをもう悲しませたくないっていう気持ちが一番なんだよな。

カウンセリングとかでは被害者への謝罪の気持ちを忘れてはいけない、それを胸に刻み続けろ、と言われるけど、人間は忘却の生き物。
日々接していない、もう自分からは遠い世界の人間に対し、自分の行動が原因とはいえ、常に申し訳なさを忘れない、というのはある意味病んだ人間にしか出来ないと思うんだよな。

こういうこと言うと反省が足りない、と言われるかもしれないけど。
時々思い出して反省する、というのが通常できる最大限だよ。

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