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職場での内紛ストーリーを開始します。

・公子駅弁fack
・社畜ビギニング
・バリカン感染事件
に続く社畜ストーリー「幻の演奏会」
おそらく長編ストーリーとしては今スレ最後です。

登場人物最多15名(社畜含む)
うち新キャラ5名

ほとんどコメディな内容ですが中々カオスな仕上がり
となる予定…。

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>>598 過去レスにて紹介しているので是非…
公子は荒天の中、ホテルにてバージンロスト
かえでは勤務中にやらかしちゃった☆
という内容です。

>>599 何も言わずとも気持ちは伝わります。
コメントありがとうございます!

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「幻の演奏会」 ①ゲーマーのアイデア


「ねぇねぇ! 出しもの何にする??」
休憩中の医務室にてその話題はゲーマーによって
放たれた。

市民フィスティバルにて特設ステージで出し物をする
というほぼ地獄的な状況が決定したのに関わらず、
彼女だけは前向きだ。他の職員は大体後ろ向き、
社畜が好きな穴はもちろん後ろの穴。

「テキト〜にソー○ン節でいいんじゃない〜」
脱力した声でスレンダーが返答する。
ソー○ン節のルーツの方に失礼すぎるぞ…。

その後「指人形劇」などよく分からないアイデアも
出たものの、決定する雰囲気がない。

「じゃあさ、ヘルパーの子たちも混ぜて
大きな事しよう? 演奏会とか! 」
ゲーマーが更にアイデアを投下する。


市民のさらし者にされる数が増えれば増えるほど
自分自身への視線は軽減される


そう考えた社畜含む看護師メンバーはそのアイデアを
快く承諾した。
その決定がとんでもない方向に向かうことなど
まだこの時点では誰も知る由もなかった……。

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「幻の演奏会」 ② ゲーマーのやる気

ゲーマーは早速休憩後の全体ミーティングにて
「みんなで何かしよう!」というフワフワ案件を
ヘルパー職員たちへ提示した。

「…………」 無反応。
それもそうだ。
看護師だけが参加すると思い込んでいたヘルパー達は
「道連れ」というトラップカードの効果をモロに
受けているのだから……。

沈黙の中、スレンダーがぼそっと呟く。
「やっぱさ、テキトーにソー○ン…」
「ダメ! 大事なお祭りなんだから皆で決めるの!」
ゲーマーが一喝する。
スレンダーの貴重な意見は墓地送りとなった。

そもそもゲーマーがこんなにやる気なのは
かなり珍しい。その熱意にあのスレンダーもかなり
引き気味なので、あまりキツい言葉も出ない…。

完全にゲーマーのターンだ。

「演奏会なんてどう? 皆で楽器演奏やるの!
歌ありでもいいかな〜。ダンスもする!?」

誰に向けて語りかけているのか、20人以上の職員を
目の前にしてゲーマーはどんどん話を進める。

「じゃあ演奏会で決定! 皆得意な楽器ある?
上手くなくても全然いいよ??」
ものの5分で出し物が演奏会に決まってしまった。
そして始まるメンバー選考。
全てが急ピッチで進行する中、ゲーマー以外の声が
珍しく挙がった。

「あ、自分ラップできまーす」


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「幻の演奏会」 ③ ゲーマーとラッパー

演奏会に…ラップ……??

自称フリースタイルラッパー「ラッパー」が
トンデモ発言をした。

そもそもラップは楽器なのか…。
お前のデカ尻ドラムのがよっぽど良い音が
鳴りそうだけどな… なんてことは社畜は1mmも
思ってませんよ。

「うんうん!そういうの!もっと頂戴!」
ゲーマーも乗り気だ。

なんてったってそれもそのハズ…。
ゲーマーとラッパーは師弟関係超えて、
普通に友達感覚のお付き合いをしている仲だ。
なので普通にタメ口上等…。
看護師とのホットラインがあるヘルパー職員なんて
バリカンとセカンド位しかいない…。
なのでラッパーに対して尊敬の眼差しで見る職員も
いる…。

「自分ら参加します♪ ね?武道?剛毛鍵盤?」

武道(25) 剛毛鍵盤(30)
ラッパーのその姿勢に感化されている2人だ。

「うっす」
武道のハスキーな声。
「はぁい」
剛毛鍵盤の気の抜けた返事で
ゲーマー、ラッパー、武道、剛毛鍵盤の4人が
本格的に演奏会のメインメンバーとなった…。

もうおしまいだ…。
これだったら指人形劇の方がまだマシ…。


「これだったらソー○ン節のが…」

まだ言ってるよスレンダー…。

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