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電話を切ると義理妹は私のタブレットを持って自分の部屋に無言で戻り、戸をぴしゃりと閉めた。
自分が悪いのだから仕方ない。
しばらくすると近くで落雷があり、ドッカーンという轟音と同時に停電になった、雨は尋常じゃないほど強くなっており、命の危険を感じるほどだ。
隣の部屋から義理妹の嗚咽が聞こえてきた。
私は考えた、ひょっとしたら土砂降りで死ぬかもしれない、無事に帰っても離婚されるだろう。
義理妹と同じ空間で過ごすことは今夜が最後だろう。
私は義理妹が好きだった、それは妹も気付いていた。
悪魔の考えたがよぎった

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