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>>361 (大晦日の悪夢②)

Y課長「副市長、ようやくSさんが来ましたので、さっそくいただくことにしましょう」
副市長「そうだな。早く食べ終えないと年が明けてしまうからな。さっそく始めよう」
S姫  「始めるって、まだ何も料理が出てないんじゃ…」
副市長「何を言ってるんだ、S君。いま、メインディッシュがここに出てきてるじゃないか」
S姫  「???」

Sが戸惑っているうちに、Y課長とT市議がSの手を掴み、両手の自由を奪った。

Y課長「今日の目的は、Sさんを美味しくいただく会ということだよ。今日の食材はSさん1人。」
T市議「この前の忘年会の夜は、あの部長とヤッたあとだったが、今日はまだ誰ともしてないんだろ?」

YとT、副市長派悪の中心メンバー2人が、厭らしい視線を向けながら、Sにこの冷酷な通告を行った。

T市議「Sさん、今の市長は来年春の任期が終われば勇退する。後継者の指名はしない。となれば…」
Y課長「この小さな市で市長選挙なんてない方がいい。次はここにいる副市長のZさんでまとまる。」
S姫 「だとしたら、何度もこんなことして、もし誰かにバレたらまずいんじゃないですか?」

反抗するような目で、Sは副市長のことを睨んだ。

副市長「そのとおり。だから今夜は君が変なことを考えることがないよう、しっかり躾けてやる。」
T市議「それに、君のお父さんが勤めてる会社、私の会社絡みの仕事がほとんどなんだよ。」
S姫  「どういう意味ですか?」
Y課長「要するに、君が私達に逆らうと、お父さんの立場も危ないということ。わかったかな?」
S姫  「・・・ 酷い。そんなこと考えてる人が新しい市長になるなんて…」
副市長「そうだよ。それが大人の世界なんだよ。よい勉強になったね、お嬢ちゃん(笑)」

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