αさんの🎬映画🎦倉庫🏤
トータル:3116HIT
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私がお勧めの洋画、邦画、ドキュメンタリー映画などを不定期にUPしていきます。ラインナップ作品には[日本語字幕無し]も含まれますがどうかご理解下さい。配給先(?)の都合などにより作品鑑賞出来ない場合もあると思いますがご了承ください。
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『 害虫 』 HARMFUL INSECT (2002)
監督 塩田明彦
脚本 清野弥生
企画 猿川直人、谷徳彦
製作 平野隆(TBS)、平井健一郎(ソニー PCL)、中村聡(ソニー PCL)
製作総指揮 中村雅哉(日活)
音楽プロデューサー 北原京子
主題歌 NUMBER GIRL 「I Don't Know」
挿入歌 櫛引彩香 「帰り道」
出演 (配役)
宮崎あおい (北 サチ子)
りょう (北 稔子)《サチ子の母親》
天宮良 (徳川)《サチ子の母の交際相手》
田辺誠一 (緒方)《サチ子の小学校時代の担任教諭》
沢木哲 (タカオ)《サチ子の知り合いの不良少年》
石川浩司 (キュウゾウ)《ホームレスの中年男性》
蒼井優 (山岡夏子)《サチ子のクラスメート》
芳賀優里亜 (ルミ)《サチ子のクラスメート》
伊勢谷友介 (喫茶店の見知らぬ男)
寺島進 (ジャージ姿の教師)
石丸謙二郎 (コンビニの中年男)
光石研 (携帯電話の男)
大森南朋 (ラブホテルの男)
木下ほうか (トラックの運転手)
ほか。
メモ1📝
「月光の囁き」「どこまでもいこう」の塩田明彦監督が思春期に揺れ動く女子中学生を主人公にしたビターな青春ドラマ。
メモ2📝
サチ子(宮崎あおい)は中学1年生。母親の稔子(りょう)と2人で暮らしている。母親は数年前に交際相手のトラブルが原因で自殺未遂を図っており、そのことがサチ子のクラスメートにも知れわたっていた。さらにサチ子が小学6年生の時の担任教諭 緒方(田辺誠一)と交際していたという噂話もサチ子がクラスメートと馴染めない原因だった。
サチ子は学校に行くふりをして図書館やコンビニ、川沿いで時間をつぶすようになった。そこで万引きや裏の商売で生計を立てている不良少年 タカオ(沢木哲)やホームレスの中年男性 キュウゾウ(石川浩司)と知り合う。彼らといるときサチ子は家や学校にはない安らぎを感じるのだった。
サチ子のクラスメートの山岡夏子(蒼井優)は毎朝サチ子の家に「一緒に学校に行こう」と訪問するがサチ子は居留守を使い応じない。ある日タカオの部屋に行くとタカオは身体中に怪我をしていた。何かトラブルに巻き込まれ誰かに殴られたようだった。サチ子は病院に行くことを助言するがタカオは頑なに拒否する。
サチ子は久しぶりに学校へ行った。文化祭にも参加し初めてのボーイフレンドもできてようやく普通の学校生活を送る中学生になれたと思った矢先、事件が起きる…。
メモ3📝
基本長回しのカメラに説明過多な台詞も過剰な演出も音楽も無し。好きですね~私こういう映画🤓屋上での宮崎あおいと沢木哲が梁を伝って歩くところなんかゴダールの映画みたいだなと思いましたね🤓ホームレス役演じた石川浩司氏は個性派バンド「たま」のランニング姿でおなじみ方ですね🤓この映画の翌年の2003年に「たま」は解散するんですね🤔主題歌担当した「ナンバーガール」はこの年の9月に突然の解散発表と2つの偉大なバンドが解散した時期だったんですね🤔日韓ワールドカップの熱狂から国民が冷め始めた時期に。
メモ4📝
ラストは私「青春の殺人者」(長谷川和彦監督)思い出しましたね🤔ただ「青春の殺人者」の主人公みたいな男の場合はどうなっても生きていけるだろうけど、「害虫」の主人公の未成年の女の子だと難しいだろうなあ~って真剣に考えちゃいましたね🤔ほぼ1カットぐらいの出演だけど俳優陣が豪華なんですよね🤓寺島進(1回目観た時判りませんでした…)、石丸謙二郎(仮面ライダー電王)、光石研、大森南朋、伊勢谷友介など。クラスメート役で芳賀優里亜(仮面ライダー555)も出てますね🤓
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ナンバーガールの向井秀徳氏が撮影現場訪問して生まれた「中学1年生」「サーティーン」の2曲もお勧めです🤓 -
『 爆裂都市 BURST CITY 』 (1982)
監督 石井聰互
脚本 石井聰互、秋田光彦
企画 戸井十月、泉谷しげる、石井聰互
製作 秋田光彦、小林紘(上板東映)
製作総指揮 秋田光彦
美術監督 泉谷しげる
フリークス・デザイン 手塚眞
撮影 笠松則通
助監督 緒方明
編集 石井聰互、山川直人、阪本順治
音楽プロデューサー 柏木省三
主題歌 バトル・ロッカーズ 「セル・ナンバー8」
製作会社 ダイナマイト・プロダクション
出演 (配役)
陣内孝則 (コマンド佐々木)《バトル・ロッカーズVo》
大江慎也 (フライング風戸)《バトル・ロッカーズGt》
伊勢田勇人 (パンク死土)《バトル・ロッカーズB》
鶴川仁美 (ミラクル賀仁悪)《バトル・ロッカーズGt》
池畑潤二 (鋼鉄男)《バトル・ロッカーズDr》
戸井十月 (バイク兄弟 兄)
町田町蔵 (バイク兄弟 弟)
泉谷しげる (黒沼)《菊川ファミリー幹部霧島の配下》
スターリン (マッド・スターリン)《パンクバンド》
コント赤信号 (スピードキラーズ)《自称スピード王》
上田馬之助 (菊川ファミリー代表)
麿赤児 (坂田)《スラム街のリーダー的存在》
平口広美 (政治家)《変態紳士》
大林真由美 (ブルー)《黒沼の恋人》
吉沢健 (霧島)《菊川ファミリー幹部》
篠原勝之 (スラムの住民)
南伸坊 (テレビ・コメンテーター)
諏訪太朗 (テロリスト)
室井滋 (スピードキラーズの女)
高橋惠子 (バーの客)
山崎春美 (スラムの住民)
ほか。
メモ1📝
「狂い咲きサンダーロード」で一躍日本映画の寵児となった石井聰互監督の近未来長編映画。スタッフにのちに映画監督となる優れた人材も多く参加しているのも興味深い。
メモ2📝
日本のとある都市にある「湾岸特別指定地区304」は下層の人々が集まり1つのスラム街を形成していた。若者たちが集まるライブハウス「20000V」では地元のロックバンド「バトルロッカーズ」と対立するパンクバンド「マッドスターリン」がお互いのファンを巻き込みながら覇権を争っていた。やがて両者入り乱れての乱闘にエスカレートすると武装化した警官隊「バトルポリス」が投入され力によって鎮静化させた。
そんな「304地区」に突如として原子力発電所建設予定地の話がもちあがる。この利権にあやかろうと暴力団「菊川ファミリー」が幹部 霧島(吉沢健)を送り込んだ。霧島は成り上がりのチンピラ 黒沼(泉谷しげる)を使い政治家(広口広美)に接待させる。結果原子力発電所建設は「菊川ファミリー」が受け持つことになった。霧島は黒沼を使いスラムの住民たちを言葉巧みに騙し原子力発電所の労働力に利用する。
ある日、サイドカーに乗った口のきけない兄弟(戸井十月、町田町蔵)が「304地区」にやってくる。スラム街のリーダー 坂田(麿赤児)は兄弟に食べ物を与えたりし原発建設で一緒に働くことになった。霧島と黒沼は原発建設をより早めるためにスラムの労働者たちを監禁した。口のきけない兄は霧島の顔を見た瞬間に過去の凄惨な光景を思い出した…。
メモ3📝
どうしよう…この映画に関して書きたいこと山ほどあるんだけどな🤔当時愛読していた「宝島」にこの「爆裂都市」のエキストラ募集とバトルロッカーズのベーシスト募集の記事が出てたんですよ。当時私ベース弾いてまして顔も自分で言うのもなんですが、そこそこ自信あったんですよ🤓渋谷で女子高生に逆ナンされたり地元の街を歩けばおばさまたちに「あなた、けっこうな(綺麗な)顔してるわね~」と言われたりしてましたから🥴「俺はバトルロッカーズのにベースになる!」と思ったけど募集条件見たらなんと身長制限があったんですよ🤯はっきりは覚えてないけど身長180前後じゃなかったかな🤔ほら、私身長120センチしかないじゃないですか(嘘だよ😛)で履歴書書く前に終了…って感じでした🤠あ〜ロッカーズとルースターズの混合スーパーバンド「バトルロッカーズ」に入りたかったなあ~
メモ4📝
映画「爆裂都市」は当時静岡の七間町通りの映画館(ビルの屋上にあった小劇場だったかな?)で観ましたね🤓「狂い咲きサンダーロード」も同じ同じ映画館 小劇場で観ました🤓大江慎也さんがいたルースターズは1982年か1983年に旧清水市民会館で観ましたよ🤓3枚目のアルバム「INSANE」(私の1番好きなアルバム)リリース後でしたね🤓私が初めて行った邦ロックのバンドでしたからね🤠ルースターズ解散の後大病されたのは知ってたけどこの前YouTubeで大江さんの元気そうな姿を見てホッとしました🤓 -
『爆裂都市』
あわせてこちらもお楽しみください🤓
『爆裂都市』オリジナル・サウンド・トラック
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『 三味線とオートバイ 』 (1961)
監督 篠田正浩
脚色 柳井隆雄
原作 川口松太郎
製作 長島豊次郎
撮影 小杉正雄
美術 浜田辰雄
音楽 池田正義
出演 (配役)
桑野みゆき (春日初子)
月丘夢路 (春日とよ枝)
森雅之 (岬柳)
川津祐介 (房雄)
冨永ユキ (徳子)
柴田葉子 (岸子)
林洋介 (辰雄)
小瀬朗 (一郎)
国景子 (深雪)
田中晋二 (三木雄)
菅原文太 (健二)
瞳麗子(朝子)
平山芙美子 (綾子)
水木涼子 (とみ子)
日向三平 (ボーイ)
池月秋雄 (運転手)
斉藤知子 (房雄の家の女中)
メモ1📝
フランスのゴダール監督に代表されるヌーベルヴァーグ(新しい波)に強い影響を受けのちに松竹ヌーベルヴァーグ3人衆の1人となる、篠田正浩監督の青春映画。過激でラジカルな大島渚、吉田喜重の作品と比べると一見奇抜な中にも《母子モノ》という伝統的な松竹大船スタイルを守っている不思議な作品。
メモ2📝
房雄(川津祐介)と初子(桑野みゆき)は友人たちとオートバイの遠乗りに箱根、熱海へと出かけその帰り道、トラックにはねられてしまう。初子の母親 とよ枝(月丘夢路)は駆けつけた病院で医師の岬柳(森雅之)と20年ぶりに再会した。2人はかつて親の反対を押しきって一緒になったが、とよ枝は実家に連れ戻され岬柳は戦争に駆り出された。その時とよ枝のお腹には初子が宿っていた。
2年後とよ枝は包容力のある男性 宮崎と出会い再婚した。そして宮崎が死んでからは小唄の師匠をして初子を女手1つで育ててきた。そのことを初子は知らないまま生活してきたのだった。怪我も治り学校も無事に卒業した初子に岬柳は知り合いの出版社を紹介しそこで初子は働き始める。
一方ボーイフレンドの房雄は大学に進学した。房雄の父はある会社の重役で家柄の違いを理由に初子との交際を禁じていたが、房雄にはそんなのどこ吹く風だった。やがて岬柳がとよ枝に小唄を習いに家に来るようになった。その姿は小唄の師匠と生徒に見えなかった初子は、とよ枝に一方的に嫌悪感を抱き家を出て独り暮らしする決意をする…。
メモ3📝
この映画は初見でした🤓ユニークなタイトル(戦中派と戦後派を意味してるのかな?)とオープニングタイトルのセンスの良さに驚きましたね🤓このモダンなセンスは市川崑作品にも通じるものありますね🤓ヒロインの初子演じた桑野みゆきは小津安二郎監督(もうすぐ誕生日であり命日でもある12月12日ですね)の「彼岸花」(1958)「秋日和」(1960)に出演してて彼女の母親も女優の桑野通子で小津監督作品「淑女は何を忘れたか」(1937)「戸田家の兄妹」(1941)に出てて親娘で小津映画に出演してるのは珍しいことですね🤓桑野みゆきは黒澤明監督の「赤ひげ」にも印象的な役で出てましたね🤓山崎努の奥さん役🤓
メモ4📝
使用されたフィルムはイーストマン(コダックかな?)てあるけど、のちに松竹はすべて国産の富士フィルムになるんだけどこの頃はまだ富士フィルムはカラーフィルム完成してなかったのかな?🤔ちなみに大映はカラーフィルムはドイツ製のアグファを使ってましたね。東宝はどうだったかな~🤔黒澤監督がカラー作品を撮らなかったのは納得いく色彩が表現出来る国産カラーフィルムがなかったらしいです🤔
メモ5📝
話が脱線しました🥴当時のポスターによるとバイクに乗った若者たちは「カミナリ族」と呼ばれてたんですね。「みゆき族」の延長みたいなものかな🤔この映画の中に当時松竹に在籍してた菅原文太が出演しています🤓前半しか出番がないけど黒ヘルでキャメルカラーのジャンバー(昭和風)着た健二君がそうですよ🤓新東宝に入社したけどまもなく新東宝が倒産し松竹に移籍した時期ですね🤔菅原文太が東映で大スターになる前の苦難の時期ですね🤔
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ちなみに篠田正浩監督の奥さまは女優の岩下志麻さんです🤓 -
『 女子ーズ 』 (2014)
監督 福田雄一
脚本 福田雄一
製作 重村博文
撮影 吉沢和晃
編集 栗谷川純
音楽 瀬川英史
製作会社 キングレコード
出演 (配役)
桐谷美玲 (赤木直子/女子・レッド)《建設会社OL》
藤井美菜 (青田美佳/女子・ブルー)《アパレル店員》
高畑充希 (黄川田ゆり/女子・イエロー)《フリーター》
有村架純 (緑山かのこ/女子・グリーン)《劇団員》
山本美月 (紺野すみれ/女子・ネイビー)《財閥令嬢》
大東駿介 (成瀬輝彦)《赤木の彼氏》
安田顕 (皆川)《アングラ劇団の座長》
岡田義徳 (赤木の上司)
野添義弘 (工事現場のオヤジ)
黃川田将也 (イケメン)
アルコ&ピース (チンピラ)
落合モトキ (吉村)
皆川猿時 (道明寺公彦)《紺野に惚れられる男》
きたろう (砧博士)
ムロツヨシ (迷惑な電車の客)
佐藤二朗 (司令官チャールズ)
ほか。
メモ1📝
TVドラマ「勇者ヨシヒコ」3部作シリーズや「今日から俺は!!」の福田雄一監督がスーパー戦隊シリーズにヒントを得た特撮コメディー映画。劇場映画は通算4本目である。
メモ2📝
正義の戦隊をまとめる司令官 チャールズ(佐藤二朗)により、「名字に色が入っているだけの理由」で突然集められた5人のそれぞれ面識のない女子たち。赤木直子 (桐谷美玲)、青田美佳 (藤井美菜)、黄川田ゆり (高畑充希)、緑山かのこ (有村架純)、紺野すみれ (山本美月)は世界征服を企む怪人たちから地球を守る戦隊「女子ーズ」に一方的にさせられてしまう。
女子ーズは5人揃った時にだけ出せる必殺技《女子トルネード》によって次々と怪人たちを倒していくが、そこは年頃の女の子たち。恋愛、仕事、お洒落にグルメそして野暮用と彼女たちは徐々に全員が揃うことが少なくなっていく。それに反して襲ってくる怪人たちの戦闘能力は徐々に上がっていった。ある日、女子ーズのリーダー の赤木は司令官チャールズに呼び出されこっぴどく怒られてしまう…。
メモ3📝
オープニングの主題歌の部分がミュート(無音)処理されてます🤕ミュート部分も短いし本編に支障は無いと判断しました🤔元々「勇者ヨシヒコ」大好きだし戦隊ヒーロー物も好きなんでこれは面白かったですね
🤓福田組には欠かせない佐藤二朗、ムロツヨシの両雄も揃い踏みだし(ムロ君はもう少し観たかったかな🤔)女子ーズ演じた女優さんたちも迷いを吹っ切った感じで演じきってて良かったですね🤓
メモ4📝
福田雄一監督の最新作映画が『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンvs悪魔軍団〜 』が12月20日公開でそれに「新生 女子ーズ」が登場するようですよ🤓 -
『女子ーズ』 【本編】
『女子ーズ』 【プレミア試写会舞台挨拶】
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今日12月12日は小津安二郎監督の誕生日であり命日でもあるので『小津安二郎特集』でいきます🤓
『 秋刀魚の味 』 (1962)
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧、小津安二郎
製作 山内静夫
撮影 厚田雄春
音楽 斉藤高順
製作会社 松竹 (松竹大船撮影所)
出演 (配役)
笠智衆 (平山周平)《元駆逐艦艦長で会社の重役》
岩下志麻 (平山路子)《平山家の長女》
佐田啓二 (平山幸一)《平山家の長男》
三上真一郎 (平山和夫)《平山家の次男》
岡田茉莉子 (平山秋子)《幸一の嫁》
吉田輝雄 (三浦豊)《幸一の会社の同僚》
中村伸郎 (河合秀三)《路子の上司であり周平の旧友》
東野英治郎 (佐久間清太郎)《周平や河合らの恩師》
三宅邦子 (河合のぶ子)《河合の嫁》
岸田今日子 (「かおる」のマダム)
杉村春子 (佐久間伴子)《恩師 佐久間の娘》
加東大介 (坂本芳太郎)《周平の駆逐艦時代の部下》
北竜二 (堀江晋)《若い嫁と再婚した周平の旧友》
高橋とよ (「若松」の女将)《周平らの行きつけの店》
ほか。
メモ1📝
生涯を通じ家族を題材にし親と子の関係や家族の解体などテーマに描いてきた小津安二郎監督のこれまでの作品の集大成ともいえる1962年公開の遺作。
メモ2📝
大手企業の重役として働いている平山周平(笠智衆)は妻に先立たれ、長女の路子(岩下志麻)、次男の和夫(三上真一郎)と3人で暮らしている。ある年の秋、路子の上司で周平の旧友である河合(中村伸郎)が周平と会い婚期を迎えた路子への縁談を持ちかけるが結婚によって路子が平山家を去ることを恐れた周平は「路子はまだそんなこと考えていないさ」と軽く聞き流す。
しかし、久しぶりのクラス会に呼んだ恩師の佐久間(東野英治郎)が独身の一人娘の伴子(杉村春子)と2人で侘しく暮らしているのを知り路子の幸福のためにもすぐにでも結婚させるべきではないかと考え始める。
ある日、周平は路子に恐る恐る「お嫁に行く気はないかね?」と声をかけるが路子は取り合わず機嫌を損ね2人は気まずい雰囲気になる。やがて周平は路子が密かに想っている人がいることを知る。その相手は長男の幸一(佐田啓二)の会社の同僚の三浦(吉田輝雄)だった…。
メモ3📝
小津安二郎監督作品を紹介するのは「東京物語」についで2回目なんですけどね。いろいろ迷った結果遺作のカラー作品「秋刀魚の味」にしました🤓一人娘を嫁に送り出す父親の奮闘と送り出した後の侘びしさはすでに「晩春」で描いているけどこの「秋刀魚の味」は旧学友たちのユーモアにとんだ会話が魅力的ですね🤓それぞれの台詞回しに独特のリズムや間があって良いですよね🤓酒の席での周平と河合の会話(若い嫁さん貰った堀江死亡説)と同じく酒の席での堀江と河合の会話(路子の縁談の話)のトラップ(罠)は実に見事で観てるこっちがまんまと騙されましたからね🥴これはまんまと引っかかったなと🥴
メモ4📝
この映画はドイツのアグファのカラーフィルムを使用してます。ほとんどのカットのフレーム内に赤の素材(小道具)が入ってるの確認出来ましたでしょうか?🤓消化器や消化バケツに岩下志麻の鮮やかな赤のエプロンや洋服など。元々赤色が好きな小津監督がアグファの赤系の発色の良さをまるで楽しんでいるような感じすらします🤓
メモ5📝
最後に俳優さんたちについて書いて終わります🤓幸一演じた佐田啓二は中井貴恵と中井貴一のお父さんですね。角度によってやっぱ似てるなあ~って思いました🤓幸一の嫁演じた岡田茉莉子のお父さんは岡田時彦で小津安二郎監督の映画にも出てたと思います。「三味線とオートバイ」の時に書いた桑野みゆきと桑野通子と同じパターンですね🤓あと小津映画初出演ながらも存在感ありの岸田今日子も良いですね🤓私らの世代だと弟の岸田森と姉弟共演したTVドラマ「傷だらけの天使」ですかね🤔アニメ「ムーミン」の声もそうでした🤓恩師 佐久間役の東野英治郎は「東京物語」も良かったけど「秋刀魚の味」はさらに良いですね🤓
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