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【Ｓの生贄ショー直前　＃２】

小さな地方都市では、都会のようにＳＭバーだけの営業で、まともな収益など上げることはできない
だから、店長の店は通常は喫茶店兼スナックとして営業し、月に数回、自らが主宰するＳＭ愛好会の貸切の形でＳＭ嗜好
のイベントやショーを開催してきた
愛好会に登録している会員は全部で４０名程度はいるのだが、頻繁に顔を出す会員はそのうちの１０人程度である
イベント時には、他店からキャストを借りたりして懸命に集客に努めていたのだが、内容のマンネリ化と会員自体の高齢
化に加えて、コロナ禍もあったりして、ここ数年はイベントも年に１～２回開くのがやっとの状況となってしまっていた

今日のような週末の夜などは、愛好会の主力メンバーたちがこの店に集まってきて、愛好会発会当時の盛り上がったイベ
ントの思い出や武勇伝などを話しながらながら、お酒を飲みかわすことの方が多くなってしまっている

しかし、今日は久しぶりに自分もワクワクするような盛り上がるイベントが開催できそうだ、と店長はつい微笑んだ
今回のイベントのメインキャストのＳは、数年前に加入したＳＭ愛好会会員の実の娘である
Ｓ本人がＳＭ嗜好がある訳ではないらしいが、父親自ら娘を愛好会の中で調教してほしい、と言ってきた

父親とは長い付き合いだが、娘がいることなど聞いたことがなく、どうせ普通の男には全く相手にされない年増の豚女だ
ろうと勘ぐっていたが、父親から詳しく話を聞いて仰天した

父親の話では、Ｓは実の長女で、２８歳・独身・市役所勤め、しかも市の正職員ということだった
娘が高校生時代から現在までずっと実父と肉体関係を持っていると聞いて、さらに驚いた

これまでも市役所勤務というＭ女が会に参加したことはあったが、非常勤職員、いわゆるアルバイト職員だった
当然父親からは身バレしないようにとの条件はあったが、Ｓの容姿次第ではかなり人気が出るだろう
市役所とは言っても、隣の市の市役所の職員なので、少し気を付ければ身バレするリスクは高くはない

話を聞き、父親の気持ちが変わらないうちに、すぐイベントの企画をスタートした　１年ぶりのＳＭショーだ
しかも、本格的なＳＭ経験がないキャストであれば、もう文句なく最高額のプレミアム料金で集客できそうだ
ショー自体は、１７時半から基本２時間として、短めに切り上げれば２回目の集客も十分に見込めるだろう
前座で常連のＭ女２人によるプレイで会場の雰囲気を盛り上げてから、メインとしてＳの生贄ショーにしよう
最高額のチケット代を取るからには、Ｓのショーも最低１時間ぐらいは必要で、ＳＭ初心者のＳのカラダが最後まで持つ
ような演出も考えねばならない　ここは主宰者の企画力と構成力が問われる
市職員も若いうちは安月給だから、Ｓ本人にそれなりの額の報酬を与えれば、２回目以降の出演もあり得るだろう

こうしてイベントの大まかな流れは決めたが、新人だと始めてみないと判らないことも多く、あとは出た時勝負になる
とはいえ、今回は久しぶりに最上級の生贄が用意できたのだ　司会進行役の私がうまくショーを仕切れれば成功である
ショー自体が盛り上がってくれば、あとは参加者全員で遠慮なく楽しむだけである　店長の心は既に踊っていた