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知っている人というのは、それだけで興味も興奮も数倍に増幅される。
それを証拠に、2人が食事をしたり、テレビを見て笑ったり、手をつないでふざけたりしているのを見るだけで鼻息が荒くなった。
玄関側から風呂の前が見える。脱衣場はなく、同僚は普通に浴室の前で服を脱ぎ、洗濯機に服を入れて浴室に入っていた、風呂には小窓もあった。
彼女は着替えなどの入った少し大きめのかばんを持ってきていた。週末だけ泊まりに来ているような雰囲気だった。
風呂に湯を張っている間、少し緊張しながら待つ。湯が沸いて、2人がやってくる。まだ少し照れがあるような感じがした。同僚はパパッとトランクスだけになる。彼女は服を脱いで丁寧にたたんで持ってきた袋?カバン?の上に置いていく。
下着は薄い青だった。胸は小さめ。乳首がやや外向き、ちょっと残念な感じ。ヘアは薄め。これは彼女のイメージにあっていた。自分の鼻息で見つかるのではないかと思うほど。心臓が痛くなるくらい脈拍が上がって苦しいのに、冷静に観察できているのが不思議だった。
風呂場での会話もなんとなく聞こえる。二人で湯船につかったのか静かになると余計聞こえた。
会話で覚えているのは自分のことだ。というか自分のことを話していたから覚えている。褒めてくれていた。彼女が「優しいし、話し方が丁寧だから相談できる」というような話をし、同僚が「でも、付き合ってる話は言ってないけどね」みたいに言っていた。
そう、聞いてはないけど知っているし、見ていた。 -
周囲からの視線はあまり気にしなくていい場所だったが、蚊は多かったな。ずいぶん刺された。
風呂は、同僚はすぐに出てきた。髪と体を洗って、少し浸かって話をしつつ、あったまったら出るみたいな。彼女はそのあとで体を洗ったり、シャンプーしたりしているようだった。
その間、同僚が食事の片づけをしていて、風呂から出た彼女に「え、洗っちゃったの!ごめんなさい・・・」と言われていた。
彼女は浴室から手を伸ばして下着を取り、白の上下の下着をつけてから風呂を出た。そしてTシャツとハーフパンツ、さらにカーディガンを羽織って、洗面台の前で髪を乾かし始めた。
同僚が来ると、同僚の髪も乾かしてあげていた。楽しそうな感じだった。
それから2人でビールを飲んだり話をしたりで、少し待たされた。Hが見られる期待はあったものの、なんとなく電気は消すだろうという予測はできた。
一緒に風呂には入ったものの、その時は電気を消すだろうと。
玄関、リビング、寝室とうろうろしながら様子をうかがっていると、2人が歯を磨き始めた。いよいよだ!
リビングの電気が消えて、寝室の電気が付く。窓に影が映らないように気を付けながら寝室の窓へ移動すると、2人はベッドに入るところだった。 -
いったんは落ち着いていた心臓のドキドキが再び高まってくる。貧血のような感覚にもなった。足が震えていたかもしれない。
電気はついたまま。ベッドでもそもそしている。キスをしているのがわかった時は頭がキーンとなった。
知っている2人が、2人以外は知らないはずのことを始めるのを、自分が見ている。2人は見られていることを知らない。最高だった。
同僚が上になりキス。彼女が下から舌を伸ばしているとわかった時に、早鐘のような鼓動が一段と速くなり、倒れるんじゃないかと思った。「あの子が、自分から舌を・・・」って。
そのあと、明らかに「電気消そう?」「ダメ」「消して」「やだ」みたいな時間があったものの、結局、彼女が押し切られて、電気はつけたまま、でも布団をかぶったまま、という感じで進んでいった。
だから、布団の中で何が行われているかは想像になる。といってもやることは、だいたいわかる。
それより、布団から顔を出している彼女の表情がバッチリ見えた。布団の中の同僚も見ていない表情だ。
眉間にしわを寄せたり、唇をかみしめたりして、大きな声を出さないようにしているようだった。
同僚が下半身に移動したところで、ちょっとジタバタして、顔を出した同僚がキスをしたり抱きしめたりしながら、下の方は指で触っているようだった。
そのあと、再び同僚が布団にもぐり、一気に下まで行き、もぞもぞ動くと、声が漏れだした。手で口を押えているけど、目を細めて感じている表情だった。「あんな顔するのか」と目に焼き付けた。 -
それから、また抱き合って、汗をかいた同僚をことを見て「拭く?」みたいな表情をしたり。タオルを取りに行く同僚のトランクスは、完全に勃起しているのがわかった。彼女は「わ!」っと照れ、同僚も「仕方ないじゃん」みたいな反応をしていた。
タオルで汗をぬぐった同僚が布団に入り、トランクスを脱いで、再び抱き合ってキスをして、たぶん促して彼女にさわらせて、さらに目と目で会話するような感じの後、彼女が布団にもぐった。
見えないけど、盛り上がった布団が上下に動いて、時折そのスピードが遅くなったりするのは、見えなくても興奮した。同僚は布団をめくって見ようとし、そのたび拒否られていた。
「これは全部布団の中で終わるのかな」と思い始めていたが、結局そうはならなかった。
彼女が布団にもぐっていたのは、ほんの2,3分。すぐに顔を出した。
同僚がベッドに腰かけ、ゴムを装着。布団に入って正常位で挿入・・・しようとしたものの上手く入らない様子。すると、上半身を起こして、布団を完全にはがして、目視しながら挿入。
彼女は「キャー!」と声を出したものの、そのあとはキスされて、がっしり抱きしめられて腰を振られて、もう布団はかぶれない。
普段の印象とは違う、同僚の意外に激しい腰の振り方に驚きつつ、この頃から少し興奮が落ち着いてくるのがわかった。 -
正常位から抱き寄せて対面座位。抱きしめたまま同僚が下になって騎乗位。といっても彼女はぴったりくっついていて、腰を振るのは同僚の方。
それから正常位に戻って、ひとしきり激しく動いたかと思ったらフィニッシュ。
彼女も、少し声をがまんしているような感じで、時々「あぁ!」「あ、あ、あっ」って漏れるくらいだった。
同僚がゴムを捨てるためベッドから降りると、すばやく布団をかぶる彼女。ティッシュで自分で拭いて、下着をつけて、同僚はベッドの下のトランクスを拾って履いて。
リビングから持ってきたお茶を飲んで、彼女がトイレに行き、戻ったところで消灯。
こちらも退散した。
知っている人の場合、ここからまだ楽しみがあるのを知った。
週明けの職場で2人に会うわけだ。
同僚を見ても、少しニヤついてしまいそうになるだけだったが、彼女を見ると、裸の体や、感じている表情が甦って、ドキドキし始めた。だから、感情をコントロールできるまでは、なるだけ見ないようにした。
その後、2人は1年半ほど続いたが、だんだん慣れたHになり、くだけた感じで楽しんでいる感じになり、彼女の積極的な様子に喜んだりしたが、意外に、一番最初の時の、布団が上下する光景とかが印象に残っている。
同僚が、部屋でメシを食ったり、テレビを見たり、無修正の映像を見て抜いているのを眺めたり。観察すること自体が、秘密を知ることに夢中になっている時期だった。
金曜の夜、そいつの部屋にいる女性を見て驚いた。職場の後輩の女性だった。
社内では付き合っているなんて噂すらなかった。2つ年下の子で、小柄でボーイッシュな子だった。そんなに口数が多い子ではなく、見た目と違って大人しく静かな、淡々と仕事をしているような子だった。
同僚は「彼女はいない」と言っていた。
見ていると、彼女はめちゃくちゃ笑っていたし、表情も豊かだった。じゃれ合うように顔を触ったり、パンチをしてみたり、意外なほどスキンシップをしていた。
同僚はいつもと同じようにニコニコしていたが、彼女のほうは職場とは全く違う印象で、可愛く見えた。
リビングと寝室のある古めのアパートで、寝室は電気さえつけてくれれば、ブラインドの隙間・・・というか折れ曲がっている部分もある・・・からベッドが見えた。